Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)

Procedureインターネットプロトコル (IP) マルチパスグループを構成する

クラスタの各ノードで次の作業を行います。SunPlex Installer を使用して Sun Cluster HA for Apache または Sun Cluster HA for NFS をインストールした場合、これらのデータサービスが使用するパブリックネットワークアダプタ用の IP ネットワークマルチパスグループは SunPlex Installer によって構成されています。残りのパブリックネットワークアダプタについては、ユーザーが IP ネットワークマルチパスグループを構成する必要があります。


注 –

パブリックネットワークアダプタはすべて IP ネットワークマルチパスグループに属する必要があります。


始める前に

必要事項を記入した「パブリックネットワークのワークシート」を用意します。

手順

    IP ネットワークマルチパスグループを構成します。

    • 『Solaris のシステム管理 (IP サービス)』「IPMP グループの構成」 (Solaris 10) の手順を実行します。

    • また、以下に示す追加必要条件に従って Sun Cluster 構成の IP ネットワークマルチパスグループを設定します。

      • 各パブリックネットワークアダプタは、マルチパスグループに属している必要があります。

      • 次の種類のマルチパスグループでは、グループ内の各アダプタにテスト IP アドレスを設定する必要があります。

        • Solaris 8 OS では、すべてのマルチパスグループで、各アダプタにテスト IP アドレスを設定する必要があります。

        • Solaris 9 または Solaris 10 OS では、複数のアダプタがあるマルチパスグループでは、(各アダプタに) テスト IP アドレスを設定する必要があります。マルチパスグループにアダプタが 1 つしかない場合は、テスト IP アドレスを設定する必要はありません。

      • 同一マルチパスグループ内のすべてのアダプタ用のテスト IP アドレスは、単一の IP サブネットに属する必要があります。

      • テスト IP アドレスは高可用性ではないため、通常のアプリケーションでは使用しないようにします。

      • /etc/default/mpathd ファイルで、TRACK_INTERFACES_ONLY_WITH_GROUPS の値は yes でなければなりません。

      • マルチパスグループの名前に、必要条件はありません。

次の手順

任意のプライベートホスト名を変更する場合は、「プライベートホスト名を変更する」に進みます。

Sun Cluster ソフトウェアをインストールする前に独自の /etc/inet/ntp.conf ファイルをインストールしていない場合は、NTP 構成ファイルをインストールまたは作成します。「ネットワークタイムプロトコル (NTP) を構成する」に進みます。

SPARC ベースのシステムで Sun Cluster を使用しており、クラスタの監視に Sun Management Center を使用したい場合は、 Sun Management Center 用の Sun Cluster モジュールをインストールします。「SPARC: Sun Management Center 用の Sun Cluster モジュールのインストール」に進みます。

そうでない場合は、Sun 以外のアプリケーションをインストールし、リソースタイプを登録し、リソースグループを設定し、データサービスを構成します。『Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』およびアプリケーションに付属のマニュアルで説明されている手順に従ってください。