クラスタファイルシステムを計画する際は、次の点を考慮してください。
ループバックファイルシステム (LOFS) - 次の条件が両方とも適合する場合、ループバックファイルシステム (LOFS) を使用しないでください。
Sun Cluster HA for NFS が高可用性ローカルファイルシステムに構成されている場合。
automountd デーモンが動作している場合。
これらの条件が両方とも適合する場合、LOFS を無効にして、スイッチオーバーの問題やその他の障害が発生しないようにする必要があります。これらの条件のどちらか一方だけが適合する場合、LOFS を有効にしても安全です。
LOFS と automountd デーモンの両方を有効にする必要がある場合、Sun Cluster HA for NFS がエクスポートする高可用性ローカルファイルシステムの一部であるすべてのファイルを、オートマウンタマップから削除します。
プロセスアカウンティングログファイル - プロセスアカウンティングログファイルは、クラスタファイルシステムまたは高可用性ローカルファイルシステムに置かないでください。ログファイルへの書き込みによってスイッチオーバーがブロックされ、ノードがハングします。プロセスアカウンティングログファイルを置くのは、ローカルファイルシステムだけにしてください。
通信エンドポイント - クラスタファイルシステムは、通信エンドポイントをファイルシステムの名前空間に指定する Solaris ソフトウェアのファイルシステム機能をサポートしません。
名前がクラスタファイルシステムへのパス名である UNIX ドメインソケットは作成できますが、ノードにフェイルオーバーが発生したとき、このソケットは生き残ることができません。
クラスタファイルシステム上で作成する FIFO または指定したパイプは広域でアクセスすることはできません。
したがって、ローカルノード以外のノードからfattach コマンドを使用しないでください。