この手順は、クラスタの各ノードで実行して、ファイバチャネル (FC) ストレージ用の Sun マルチパスソフトウェアをインストールして構成します。マルチパスソフトウェアは、共有クラスタストレージへの複数の入出力パスを管理します。
Solaris 8 または Solaris 9 OS の場合、Sun StorEdge Traffic Manager ソフトウェアをインストールして構成します。
Solaris 10 OS の場合、Solaris のマルチパス機能を有効にします (この機能は、デフォルトで Solaris 10 ソフトウェアの一部としてインストールされます)。
次の作業を実行します。
Solaris OS がインストールされて、Sun Cluster ソフトウェアをサポートしていることを確認します。
Solaris ソフトウェアがすでにノード上にインストールされている場合は、Solaris のインストールが Sun Cluster ソフトウェアの必要条件、およびそのクラスタにインストールする予定の他のソフトウェアの必要条件を満たしていることを確認してください。Solaris ソフトウェアをインストールして Sun Cluster ソフトウェアの必要条件を満たす方法の詳細については、「Solaris ソフトウェアをインストールする」を参照してください。
Solaris 8 または Solaris 9 OS の場合、Sun StorEdge Traffic Manager ソフトウェアと Sun StorEdge SAN Foundation ソフトウェア用のソフトウェアパッケージ、パッチ、およびマニュアルを用意します。マニュアルのリンクについては、http://www.sun.com/products-n-solutions/hardware/docs/を参照してください。
Solaris 10 OS の場合、http://docs.sun.com/source/819-0139/ にある「Solaris Fibre Channel Storage Configuration and Multipathing Administration Guide」を用意します。
スーパーユーザーになります。
Solaris 8 または Solaris 9 OS の場合、Sun StorEdge Traffic Manager ソフトウェアと必要なパッチを各ノードにインストールします。
Sun StorEdge Traffic Manager ソフトウェアをインストールする手順については、http://www.sun.com/products-n-solutions/hardware/docs/ にある「Sun StorEdge Traffic Manager Installation and Configuration Guide」を参照してください。
Sun StorEdge Traffic Manager ソフトウェアに必要なパッチについては、http://www.sun.com/storage/san/ にある「Sun StorEdge Traffic Manager Software Release Notes」を参照してください。
マルチパス機能を有効にします。
Solaris 8 または 9 OS の場合、mpxio-disable パラメータの値を no に変更します。
各ノードの /kernel/drv/scsi_vhci.conf ファイルで、次のエントリを変更します。
set mpxio-disable=no |
Solaris 10 OS の場合、次のコマンドを各ノードで実行します。
Sun Cluster ソフトウェアがすでにインストールされている場合、このコマンドは実行しないでください。stmsboot コマンドをアクティブなクラスタノードで実行すると、Solaris のサービスが保守状態になります。その代わりに、stmsboot(1M) のマニュアルページにある、stmsboot コマンドを Sun Cluster 環境で使用する手順に従います。
# /usr/sbin/stmsboot -e |
Solaris の入出力マルチパス機能を有効にします。
詳細については、stmsboot(1M) のマニュアルページを参照してください。
Solaris 8 または Solaris 9 OS の場合、Sun StorEdge SAN Foundation ソフトウェアのバージョンに、使用中のストレージアレイのサポートが組み込まれているかどうかを判断します。
使用中のストレージアレイのサポートが組み込まれていない場合、各ノードの /kernel/drv/scsi_vhci.conf ファイルを編集して、必要なエントリを挿入します。詳細については、使用中のストレージデバイスのリリースノートを参照してください。
Solaris 8 または Solaris 9 OS の場合、各ノードをシャットダウンして、再起動します。
この再起動によって、 Solaris の新しいデバイスファイルとリンクが作成されます。
# shutdown -y -g0 -i0 ok boot -r |
すべてのノードで再起動が完了したあと、使用中のストレージアレイに必要な追加の作業を実行して、その構成を完成させます。
詳細については、『Sun Cluster Hardware Administration Collection 』で、該当するストレージアレイのインストール手順を参照してください。
Sun Cluster ソフトウェアをクラスタにインストールしたあとで、Sun マルチパスソフトウェアをインストールした場合、DID マッピングを更新する必要がある場合があります。次のコマンドをクラスタの各ノードで実行して、DID 名前空間を生成し直してください。
# scdidadm -C# scdidadm -r(Solaris 8 または 9 のみ) # cfgadm -c configure# scgdevs
詳細については、scdidadm(1M) と scgdevs(1M) のマニュアルページを参照してください。
VxFS をインストールする予定の場合は、「SPARC: VERITAS File System ソフトウェアをインストールする」に進みます。
それ以外の場合は、Sun Cluster ソフトウェアパッケージをインストールします。「Sun Cluster フレームワークとデータサービスソフトウェアパッケージをインストールする (Java ES installer)」に進みます。