Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)

定足数デバイス

Sun Cluster 構成では、定足数 (quorum) デバイスを使用して、データとリソースの整合性を保持します。クラスタがノードとの接続を一時的に失っても、定足数デバイスによって、クラスタノードがクラスタに再結合しようとしたときの amnesia や split-brain といった問題を防止できます。2 ノードクラスタの Sun Cluster インストール中、scinstall ユーティリティーは自動的に定足数デバイスを構成します。定足数デバイスは利用可能な共有ストレージディスクから選択されます。scinstall ユーティリティーは、利用可能なすべての共有記憶ディスクについて、定足数デバイスとしてサポートされていると仮定します。インストール後は、 scsetup(1M) ユーティリティーを使用して、定足数デバイスを追加で構成することもできます。


注 –

単一ノードのクラスタの場合、定足数 (quorum) を構成する必要はありません。


クラスタ構成に Sun 以外の共有記憶装置が含まれており、その記憶装置の定足数デバイスとしての使用がサポートされていない場合、scsetup ユーティリティーを使用して、定足数を手作業で構成する必要があります。

定足数デバイスを計画する際は、次の点を考慮してください。

定足数デバイスの詳細については、『Sun Cluster の概念 (Solaris OS 版)』「定足数と定足数デバイス」『Sun Cluster の概要 (Solaris OS 版)』「定足数デバイス」を参照してください。