Sun Cluster の概念 (Solaris OS 版)

scdpm コマンドによるディスクパスの監視

scdpm(1M) コマンドが提供する DPM 管理コマンドを使用すると、次の作業を行うことができます。

任意のアクティブなノードから、ディスクパス引数を付けて scdpm(1M) コマンドを発行することによって、そのクラスタ上で DPM 管理作業を実行できます。ディスクパス引数はノード名とディスク名からなります。ただし、ノード名は必須ではなく、指定しない場合は all がデフォルトで使用されます。次の表に、ディスクパスの命名規約を示します。


注 –

広域ディスクパス名はクラスタ全体で一貫性があるため、ディスクパス名には広域名を使用することを強くお勧めします。UNIX ディスクパス名には、クラスタ全体での一貫性がありません。つまり、あるディスクの UNIX ディスクパスは、クラスタノードによって異なる可能性があります。たとえば、 あるディスクパス名があるノードでは c1t0d0 、別のノードでは c2t0d0 となっている場合があります。UNIX ディスクパス名を使用する場合は、scdidadm -L コマンドを使って UNIX ディスクパス名と広域ディスクパス名を対応付けてから DPM コマンドを実行してください。詳細は、scdidadm(1M) のマニュアルページを参照してください。


表 3–3 ディスクパス名の例

名前型 

ディスクパス名の例 

説明 

広域ディスクパス 

schost-1:/dev/did/dsk/d1

schost-1 ノード上のディスクパス d1

all:d1

クラスタのすべてのノードでのディスクパス d1

 

UNIX ディスクパス 

schost-1:/dev/rdsk/c0t0d0s0

schost-1 ノード上のディスクパス c0t0d0s0

schost-1:all

schost-1 ノードでのすべてのディスクパス

 

すべてのディスクパス 

all:all

クラスタのすべてのノードでのすべてのディスクパス