Sun Cluster データサービス開発ガイド (Solaris OS 版)

リソースへの管理サポートの提供

リソース上でクラスタ管理者が実行するアクションには、リソースプロパティーの設定と変更があります。このような管理アクションを行うコードを作成できるよう、API は ValidateUpdate というコールバックメソッドを定義しています。

リソースの作成時や、クラスタ管理者によるリソースまたはリソースグループのプロパティーの更新時、RGM は、オプションの Validate メソッドを呼び出します。RGM は、リソースとそのリソースグループのプロパティー値を Validate メソッドに渡します。RGM は、リソースのタイプの Init_nodes プロパティーが示すクラスタノードのセット上で Validate を呼び出します。Init_nodes の詳細については、「リソースタイププロパティー」または rt_properties(5) のマニュアルページを参照してください。RGM は、作成または更新が行われる前に Validate を呼び出します。任意のノード上でメソッドから失敗の終了コードが戻ってくると、作成または更新は失敗します。

RGM が Validate を呼び出すのは、クラスタ管理者がリソースまたはグループのプロパティーを変更したときだけです。RGM がプロパティーを設定したときや、モニターが StatusStatus_msg リソースプロパティーを設定したときではありません。

RGM は、オプションの Update メソッドを呼び出して、プロパティーが変更されたことを実行中のリソースに通知します。RGM は、クラスタ管理者がリソースまたはそのグループのプロパティーの設定に成功したあとに、Update を実行します。RGM は、リソースがオンラインであるノード上で、このメソッドを呼び出します。このメソッドは、API アクセス関数を使用して、アクティブなリソースに影響する可能性があるプロパティー値を読み取り、その値に従って、実行中のリソースを調節できます。