プロパティー変数を使用すれば、Sun Cluster のリソースタイプ、リソース、リソースグループの一部のプロパティーの値を RGM フレームワークから取り出すことができます。Agent Builder は起動、検証、停止のコマンド文字列をスキャンしてプロパティー変数がないかをチェックし、プロパティー変数があればコマンドを実行する前にそれらの変数を対応する値に置き換えます。
プロパティー変数は、Korn シェルベースのサービスではサポートされません。
この節では、使用できるプロパティー変数を示します。Sun Cluster のリソースタイプ、リソース、リソースグループのプロパティーについては、付録 A 「標準プロパティー」 を参照してください。
RS_CHEAP_PROBE_INTERVAL
RS_MONITOR_START_TIMEOUT
RS_MONITOR_STOP_TIMEOUT
RS_NAME
RS_NUM_RESTARTS
RS_RESOURCE_DEPENDENCIES
RS_RESOURCE_DEPENDENCIES_WEAK
RS_RETRY_COUNT
RS_RETRY_INTERVAL
RS_SCALABLE
RS_START_TIMEOUT
RS_STOP_TIMEOUT
RS_THOROUGH_PROBE_INTERVAL
SCHA_STATUS
RG_GLOBAL_RESOURCES_USED
RG_IMPLICIT_NETWORK_DEPENDENCIES
RG_MAXIMUM_PRIMARIES
RG_NAME
RG_NODELIST
RG_NUM_RESTARTS
RG_PATHPREFIX
RG_PINGPONG_INTERVAL
RG_RESOURCE_LIST
プロパティー変数を指定する場合は、プロパティー名の前にパーセント符号 (%) を指定します。次はその例です。
/opt/network_aware/echo_server -t %RS_STOP_TIMEOUT -n %RG_NODELIST
上の例の場合、Agent Builder はこれらのプロパティー変数を解釈し、たとえば、次の値を使って echo_server スクリプトを起動します。
/opt/network_aware/echo_server -t 300 -n phys-node-1,phys-node-2,phys-node-3
Agent Builder では、プロパティー変数のタイプは次のように解釈されます。
整数は、その実際の値 (たとえば 300) で置き換えられます。
ブール値は、文字列 TRUE か FALSE で置き換えられます。
文字列は、実際の文字列 (たとえば phys-node-1) で置き換えられます。
文字列リストの場合は、リストが、コンマで区切られた実際の値で置き換えられます (たとえば、phys-node-1,phys-node-2,phys-node-3)。
整数リストの場合は、リスト内のすべてのメンバーで置き換えられます。この場合、各整数は 1,2,3 のように区切られます。
列挙タイプは、その値 (文字列形式) で置き換えられます。