Sun Cluster はクラスタを管理するために、グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) とコマンドセットの両方を提供します。
SunPlex Manager は、次の作業を実行できる Web ベースのツールです。
クラスタのインストール
クラスタの管理
リソースやリソースグループの作成と構成
Sun Cluster ソフトウェアを使ったデータサービスの構成
SunPlex Manager のインストール方法、SunPlex Manager によるクラスタソフトウェアのインストール方法については、『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』を参照してください。管理作業については、SunPlex Manager のオンラインヘルプを参照してください。
scsetup(1M) ユーティリティーを使用すると、Sun Cluster の管理作業の大部分を対話形式で行うことができます。
scsetup ユーティリティーを使用すると、次の Sun Cluster の要素を管理できます。
定足数 (quorum)
リソースグループ
データサービス
クラスタインターコネクト
デバイスグループとボリューム
プライベートホスト名
新規ノード
ラスタのその他のプロパティー
また、scsetup ユーティリティーを使用すると、次の操作を実行できます。
リソースグループを作成
ネットワークリソースをリソースグループに追加
データサービスリソースをリソースグループに追加
リソースタイプを登録する
リソースグループをオンラインまたはオフラインにする
リソースグループのスイッチオーバー
リソースの有効化または無効化
リソースグループプロパティーの変更
リソースプロパティーを変更する
リソースグループからリソースを削除
リソースグループを削除
リソースからの Stop_failed エラーフラグのクリア
RGM オブジェクトの管理用 Sun Cluster コマンドは、scrgadm、scswitch、scstat -g の 3 つです。
scrgadm コマンドでは、RGM が使用するリソースタイプ、リソースグループ、リソースオブジェクトの表示、作成、構成、削除が可能です。このコマンドはクラスタの管理インタフェースの一部であり、この章の残りで説明しているアプリケーションインタフェースと同じプログラミングコンテキストでは使用されません。しかし、このコマンドを使って、API が動作するクラスタ構成を構築することもできます。管理インタフェースを理解すると、アプリケーションインタフェースも理解しやすくなります。scrgadm コマンドで実行できる管理作業の詳細については、scrgadm(1M) のマニュアルページを参照してください。
scswitch コマンドは、指定のノード上でリソースグループのオンラインとオフラインを切り替えます。またこのコマンドは、リソースまたはそのモニターを有効または無効にします。scswitch コマンドで実行できる管理作業の詳細については、scswitch(1M) のマニュアルページを参照してください。
scstat -g コマンドでは、すべてのリソースグループおよびリソースの現在の動的な状態を表示できます。scstat コマンドで実行できる管理作業の詳細については、scstat(1M) のマニュアルページを参照してください。