ほとんどのコールバックメソッドは、データサービスのリソースとリソースタイプのプロパティーについての情報を取得する必要があります。このために、API は scha_resource_get() 関数を提供しています。
システム定義プロパティーと拡張プロパティーの両方が使用できます。システム定義プロパティーは事前に定義されています。拡張プロパティーは、データサービス開発者が RTR ファイルに定義します。
scha_resource_get() を使用してシステム定義プロパティーの値を取得するときは、-O オプションでプロパティーの名前を指定します。このコマンドは、プロパティーの値だけを戻します。たとえば、サンプルのデータサービスの Monitor_start メソッドは検証プログラムを特定し、起動できるようにしておく必要があります。検証プログラムはデータサービスのベースディレクトリ (RT_basedir プロパティーが指すディレクトリ) 内に存在します。したがって、Monitor_start メソッドは、次に示すように、RT_basedir の値を取得し、その値を RT_BASEDIR 変数に格納します。
RT_BASEDIR=`scha_resource_get -O RT_basedir -R $RESOURCE_NAME -G \ $RESOURCEGROUP_NAME`
拡張プロパティーの場合、データサービス開発者は、このプロパティーが拡張プロパティーであることを示す -O オプションを使用する必要があります。また、最後の引数としてプロパティーの名前を指定する必要があります。拡張プロパティーの場合、このコマンドは、プロパティーのタイプと値の両方を戻します。たとえば、サンプルのデータサービスの検証プログラムは、次に示すように、Probe_timeout 拡張プロパティーのタイプと値を取得し、次に awk コマンドを使用して値だけを PROBE_TIMEOUT シェル変数に格納します。
probe_timeout_info=`scha_resource_get -O Extension \ -R $RESOURCE_NAME -G $RESOURCEGROUP_NAME Probe_timeout` PROBE_TIMEOUT=`echo $probe_timeout_info | awk '{print $2}'`