Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)

リソースの STOP_FAILED エラーフラグの消去

Failover_mode リソースプロパティーが NONE または SOFT に設定されている場合、リソースの STOP メソッドが失敗すると、次のような影響があります。

このような状況では、次の操作を行うことができません。

Procedureリソースの STOP_FAILED エラーフラグを消去する


注 –

この手順は、任意のクラスタノードから実行します。


始める前に

次の情報を用意してください。

手順
  1. クラスタメンバー上でスーパーユーザーになります。

  2. STOP_FAILED 状態のリソースと、どのノードでこの状態なのかを確認します。


    # scstat -g
    
  3. STOP_FAILED 状態になっているノード上で、リソースとそのモニターを手作業で停止します。

    この手順では、プロセスを強制終了するか、リソースタイプ固有のコマンドまたは別のコマンドを実行する必要があります。

  4. リソースを手作業で停止したすべてのノード上で、これらのリソースの状態を手作業で OFFLINE に設定します。


    # scswitch -c -h nodelist -j resource -f STOP_FAILED
    
    -c

    フラグを消去します。

    -h nodelist

    リソースが STOP_FAILED 状態であるノードの名前をコンマで区切って指定します。このリストには、1 つまたは複数のノード名を指定できます。

    -j resource

    オフラインにするリソースの名前を指定します。

    -f STOP_FAILED

    フラグ名を指定します。

  5. 手順 4STOP_FAILED フラグを消去したノードで、リソースグループの状態を調べます。


    # scstat -g
    

    リソースグループの状態は、OFFLINE または ONLINE になっています。

    次の環境の組み合わせでは、リソースグループは ERROR_STOP_FAILED 状態のままになっています。

    • STOP メソッドの失敗が発生した時点でリソースグループがオフラインに切り替えられている。

    • 停止に失敗したリソースがリソースグループ内のそのほかのリソースに依存している。

  6. リソースグループが ERROR_STOP_FAILED 状態のままである場合、次のようにエラーを修正します。

    1. 適切なノード上でリソースグループをオフラインにします。


      # scswitch -F -g resource-group
      
      -F

      グループをマスターできるすべてのノード上でリソースグループをオフラインにします。

      -g resource-group

      オフラインに切り替えるリソースグループの名前を指定します。

    2. リソースグループをオンラインにします。

参照

scswitch(1M) マニュアルページ。