次の手順では、scrgadm(1M) コマンドを使用してこの作業を実行する方法を説明します。ただし、この作業を行うには、scrgadm コマンドを使用する方法以外もあります。scrgadm コマンドを使用する代わりに、SunPlex Manager や、scsetup(1M) コマンドの Resource Group オプションを使用してこの作業を実行することもできます。
ノードにアップグレードパッケージをインストールする前にどのような作業を行わなければならないかを判断するには、リソースタイプのドキュメントを参照してください。次のリストのいずれかのアクションが必要です。
非クラスタモードでノードを再起動する。
ノードをクラスタモードで動作させ続け、リソースタイプのすべてのインスタンスの監視をオフにする。
ノードをクラスタモードで動作させ続け、リソースタイプのすべてのインスタンスに対して監視をオンのままにする。
非クラスタモードでノードを再起動する必要がある場合、ローリングアップグレードを実行することでサービスが失われるのを防止します。順次アップグレードでは、残りのノードをクラスタモードで動作させ続けながら、各ノードでパッケージを個別にインストールします。
スーパーユーザーになるか、同等の役割になります。
リソースタイプのインスタンスをオンラインにするすべてのクラスタノード上で、リソースタイプアップグレード用のパッケージをインストールします。
新しいバージョンのリソースタイプを登録します。
正しいバージョンのリソースタイプを登録するには、次の情報を指定する必要があります。
リソースタイプ名
リソースタイプを定義するリソースタイプ登録 (RTR) ファイル
# scrgadm -a -t resource-type-name -f path-to-new-rtr-file |
リソースタイプ名の形式は次のとおりです。
vendor-id.base-rt-name:rt-version
この形式の詳細については、「リソースタイプ名の形式」を参照してください。
新しく登録されたリソースタイプを表示します。
# scrgadm -pv -t resource-type-name |
必要に応じて、Installed_nodes プロパティーを、リソースタイプアップグレード用のパッケージがインストールされるノードに設定します。
リソースタイプアップグレード用のパッケージが一部のクラスタノードでインストールされていない場合、この手順を実行する必要があります。
リソースタイプのインスタンスを含むすべてのリソースグループの nodelist プロパティーは、リソースタイプの Installed_nodes プロパティーのサブセットである必要があります。
# scrgadm -c -t resource-type -h installed-node-list |