Sun Cluster Data Service for Domain Name Service (DNS) ガイド (Solaris OS 版)

Sun Cluster HA for DNS 障害モニターの調整

Sun Cluster HA for DNS 障害モニターは、DNS を表すリソースに含まれます。Sun Cluster HA for DNS の登録および構成時に、このリソースを作成できます。詳細は、「Sun Cluster HA for DNS の登録と構成」を参照してください。

このリソースのシステムプロパティーと拡張プロパティーが、障害モニターの動作を制御します。事前に設定された障害モニターの動作は、これらのプロパティーのデフォルト値に基づいています。現在の動作は、ほとんどの Sun Cluster システムに適しているはずです。したがって、Sun Cluster HA for DNS 障害モニターを調整する必要があるのは、この事前設定されている動作を変更する必要がある場合だけです。

詳細については、以下の節を参照してください。

検証中の障害モニターの動作

障害モニターの検証機能は、nslookup コマンドを使用して DNS の状態を照会します。検証機能が実際に DNS サーバーを照会する前に、ネットワークリソースが DNS データサービスと同じリソースグループ内で構成されていることの確認が行われます。ネットワークリソースが構成されていない場合は、エラーメッセージが記録され、検証はエラーとなって終了します。

この nslookup コマンドの実行結果は、異常か正常のどちらかになります。nslookup の照会に対して DNS が正常に応答した場合は、検証機能は無限ループに戻り、次の検証時間まで待機します。

nslookup コマンドが正常に終了しなかった場合、検証機能は DNS データサービスで異常が発生したと判断し、履歴に異常を記録します。DNS 検証機能は、すべての異常を致命的な異常とみなします。

正常/異常履歴に基づいて、ローカルでの再起動、またはデータサービスのフェイルオーバーを実行します。このアクションの詳細については、『Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』「Sun Cluster データサービス用に障害モニターを調整する」 を参照してください。