Sun Cluster Data Service for Network File System (NFS) ガイド (Solaris OS 版)

付録  A Sun Cluster HA for NFS 拡張プロパティー

この節では、リソースタイプ SUNW.nfs の拡張プロパティーについて説明します。このリソースタイプは、Sun Cluster 構成に組み込まれたネットワークファイルシステム (NFS) アプリケーションを意味します。

システム定義プロパティーの詳細は、r_properties(5)rg_properties(5) のマニュアルページを参照してください。

SUNW.nfs リソースタイプの拡張プロパティーは、次のとおりです。

Lockd_nullrpc_timeout

lockd を検証するときに使用するタイムアウト値 (秒)。

データ型

整数

デフォルト

120

範囲

最小 = 60

調整

任意の時点

Monitor_retry_count

Monitor_retry_ interval プロパティーで指定された時間の範囲内に、プロセスモニター機能 (PMF) が障害モニターを再起動する回数。このプロパティーは、障害モニターの再起動について制御するのであって、リソースの再起動を制御するわけではありません。

データ型

整数

デフォルト

4

範囲

0 – 2,147,483,641

値 –1 は、再試行の数が無限であることを示す。

調整

任意の時点

Monitor_retry_interval

障害モニターの失敗回数をカウントする期間 (分)。この期間内に、障害モニターの失敗の数が、拡張プロパティー Monitor_retry_count で指定した値を超えた場合、PMF は障害モニターを再起動しません。

データ型

整数

デフォルト

2

範囲

0 – 2,147,483,641

–1 は、再試行の間隔が無限であることを示す。

調整

任意の時点

Mountd_nullrpc_restart

NULL rpc 呼び出しに失敗したときに mountd を再起動するかどうかを指定するブール値。

データ型

ブール型

デフォルト

True

範囲

該当なし

調整

任意の時点

Mountd_nullrpc_timeout

mountd の検証時に使用するタイムアウト値 (秒)。

データ型

整数

デフォルト

120

範囲

最小 = 60

調整

任意の時点

Nfsd_nullrpc_restart

NULL の rpc 呼び出しに失敗したときに nfsd を再起動するかどうかを指定するブール値。

データ型

ブール型

デフォルト

False

範囲

該当なし

調整

任意の時点

Nfsd_nullrpc_timeout

nfsd の検証時に使用するタイムアウト値 (秒)。

データ型

整数

デフォルト

120

範囲

最小 = 60

調整

任意の時点

Rpcbind_nullrpc_reboot

rpcbind での NULL の rpc 呼び出しに失敗したときに、システムを再起動するかどうかを指定するブール値。

データ型

ブール型

デフォルト

False

範囲

該当なし

調整

任意の時点

Rpcbind_nullrpc_timeout

rpcbind の検証時に使用するタイムアウト値 (秒)。

データ型

整数

デフォルト

120

範囲

最小 = 60

調整

任意の時点

Statd_nullrpc_timeout

statd の検証時に使用するタイムアウト値 (秒)。

データ型

整数

デフォルト

120

範囲

最小 = 60

調整

任意の時点