Sun Cluster Data Service for Oracle ガイド (Solaris OS 版)

データベースクライアント障害検証の動作

データベースクライアント障害検証機能は、以下の処理を行います。

  1. アーカイブされた redo ログのパーティションの監視

  2. パーティションに問題がない場合は、データベースが稼働しているかを確認

検証機能は、Probe_timeout リソースプロパティーに設定されたタイムアウト値を使用して、Oracle を正常に検証するための割り当て時間を判断します。

アーカイブされた redo ログのパーティションを監視する処理

データベースクライアント障害機能は、動的パフォーマンスビュー v$archive_dest に問い合わせ、アーカイブされた redo ログを格納できる場所をすべて割り出します。検証機能はアーカイブ先ごとにその健全性を確認するとともに、アーカイブされた redo ログを格納するだけの十分な空き領域があるかを確認します。

データベースが動作可能かどうかを確認する処理

アーカイブされた redo ログのパーティションが健全な状態であれば、データベースクライアント障害検証機能は動的パフォーマンスビュー v$sysstat に問い合わせて、データベースパフォーマンスの統計情報を取得します。統計の変化は、データベースが稼働していることを意味します。続けて問い合わせても、統計情報に変化がない場合、障害検証機能がデータベーストランザクションを実行し、データベースが稼働しているかどうかを判断します。このトランザクションにはユーザーテーブル空間におけるテーブルの作成、更新、および削除が伴います。

データベースクライアント障害検証機能は、すべてのトランザクションを Oracle ユーザーとして実行します。このユーザーの ID は、「ノードを準備する」で説明したとおり、ノードを準備するときに指定します。