Sun Cluster Data Service for Oracle ガイド (Solaris OS 版)

Oracle リスナーの障害モニターの動作

Oracle リスナーの障害モニターは、Oracle リスナーの状態を調べます。

リスナーが実行されている場合、Oracle リスナーの障害モニターは検証に成功したと判断します。障害モニターがエラーを検知すると、リスナーが再起動されます。


注 –

リスナーリソースにリスナーパスワードを設定するメカニズムはありません。Oracle リスナーセキュリティーを有効にすると、リスナー障害モニターの検証機能は Oracle エラー TNS-01169 を返す可能性があります。リスナーは応答が可能なため、リスナー障害モニターは検証が成功したと見なします。このアクションによってリスナー障害が検出されない状態に留まることはありません。リスナーの障害は異なるエラーを返すか、あるいは検証のタイムアウトを引き起こします。


リスナー検証は、可用性を高めるために pmfadm によって開始されます。リスナー検証が強制終了された場合、PMF によって自動的に再開されます。

検証中にリスナーで問題が発生した場合、検証機能によってリスナーの再起動が試行されます。再起動の試行最大回数は、Retry_count リソースプロパティーに設定した値によって決定されます。最大回数まで再起動を試行しても検証が成功しない場合、障害モニターは停止され、リソースグループのスイッチオーバーは行われません。