SUNW.rac_framework リソースが起動に失敗する場合は、障害の原因を調べるためにリソースの状態を確認してください。詳細は、「Sun Cluster Support for Oracle Real Application Clusters の状態を確認する」を参照してください。
起動に失敗したリソースの状態は、Start failed と表示されています。起動失敗の原因を示す関連状態メッセージは、次のとおりです。
Faulted - ucmmd is not running
説明:リソースがあるノード上で ucmmd デーモンが実行されていません。この問題の解決方法については、「ucmmd デーモンの起動失敗」を参照してください。
Degraded - reconfiguration in progress
説明:Sun Cluster Support for Oracle Real Application Clusters の 1 つまたは複数のコンポーネントでエラーが起きました。
設定エラーの原因を突き止めるには、以下のファイルを調べてください。
UCMM 再構成ログファイル /var/cluster/ucmm/ucmm_reconf.log
システムメッセージファイル
構成エラーの原因を示す可能性があるエラーメッセージの詳細については、『Sun Cluster Error Messages Guide for Solaris OS』を参照してください。
この問題を解決するには、問題を引き起こした設定エラーを修正します。次にエラーの起きたコンポーネントのあるノードをリブートします。
オンライン
説明:SUNW.rac_framework リソースの START メソッドがタイムアウトするまで Oracle Real Application Clusters の再構成は完了しませんでした。
この問題を修正する方法については、「START メソッドのタイムアウトから回復する」を参照してください。
スーパーユーザーになります。
START メソッドがタイムアウトしたノード上で、RAC フレームワークリソースグループをオフラインにします。
この操作を行うためには、リソースグループの主ノードを、このグループがオンラインになっているほかのノードに切り替える必要があります。
# scswitch -z -g resource-group -h nodelist |
RAC フレームワークリソースグループの名前を指定します。このリソースグループが scsetup ユーティリティーを使って作成された場合、リソースグループの名前は、rac-framework-rg です。
resource-group がオンラインになっているほかのクラスタノードのコンマで区切ったリストを指定します。ただし、START メソッドがタイムアウトになったノードはこのリストから除きます。
Sun Cluster Support for Oracle Real Application Clusters を実行できるすべてのクラスタノード上で、RAC フレームワーククラスタグループをオンラインにします。
# scswitch -Z -g resource-group |
リソースとモニターを使用可能にし、リソースグループを 管理 状態にし、オンラインにします。
手順 2 でオフラインにしたリソースグループが管理状態に移行し、オンラインになるように指定します。