Sun Cluster HA for SAP DB 障害モニターによって検出される障害を次の各項で説明します。
SAP DB 障害モニターは、SAP DB の中で発生する次の障害を検出します。
SAP DB データベースインスタンスのステータスが ONLINE でない場合 (たとえば、OFFLINE や ADMIN)
SAP DB データベースインスタンスの親カーネルプロセスが異常終了した場合
さらに、SAP DB 障害モニターは、SAP xserver が使用可能でないことも検出します。この障害監視は、SAP xserver 障害モニターによる障害監視を補足するものです。
SAP DB 障害モニターは、SAP xserver が使用不能なことを再試行間隔内で 2 度検出すると、SAP DB を再起動します。そのため、SAP xserver が絶えず使用不能になるような場合でも、SAP DB データベースは別のノードに確実にフェイルオーバーされます。
SAP xserver 障害モニターは次の障害を検出します。
SAP xserver が使用不能の場合。SAP xserver が使用不能であることは、SAP DB 障害モニターによっても検出されます。
継続的なシステムエラー。継続的なシステムエラーとは、再試行間隔の中でシステムエラーが 4 回起る場合のことをいいます。継続的なシステムエラーが発生すると、障害モニターは SAP xserver を再起動します。
リソース内の一時的な障害に起因する問題を最小化するために、障害モニターは、そのような障害が発生した場合にリソースを再起動します。継続的な障害の場合は、リソースの再起動よりも複雑なアクションをとる必要があります。
SAP DB リソースの場合は、障害モニターがこのリソースを別のノードにフェイルオーバーします。SAP DB リソースはフェイルオーバーリソースです。
SAP xserver リソースの場合は、障害モニターがこのリソースをオフラインにします。SAP xserver はスケーラブルリソースです。