SAP J2EE engine のリソースグループをマスターできる各ノード上で、次の手順を実行します。
SAP J2EE engine がスケーラブルリソースとして構成されている場合、そのリソースはこれらすべてのノードで同時に動作します。したがって、この手順は、スケーラブル SAP J2EE engine リソースを同時にマスターできるすべてのノード上で実行する必要があります。
SAP J2EE engine のリソースグループをフェイルオーバーグループとして構成している場合、そのリソースグループの logical-host-name リソースを有効にします。
logical-host-name リソースが有効になっているノード上でスーパーユーザーになり、次に、スーパーユーザー環境で sapsid adm ユーザーになります。
# su - root # su sapsidadm |
次の環境変数を設定します。
LD_LIBRARY_PATH 変数に /sapmnt/ SAPSID/exe を設定します。
変数 SAPSYSTEMNAME に適切な SAP システムの ID を設定します。
パス /usr/sbin:/usr/bin:/usr/cluster/bin を変数 PATH に追加します。
変数 SAPSYSTEM にリソースが処理すべき SAP の特定のインスタンス設定されているシステム番号を設定します。
環境変数 HOME に SAP 管理ユーザーのホームディレクトリを設定します。
LOGNAME 変数に root を設定します。
データベースを起動します。
次の手順で SAP 起動スクリプトを実行する前に、データベースを起動してください。
絶対パスと適切な引数を用いて、SAP J2EE engine 用の SAP 起動スクリプトを実行します。
次に、SAP J2EE engine 用の SAP 起動スクリプトを実行するコマンド例を示します。インストールと同じコマンドを実行する必要があります。
# /usr/sap/SC3/SYS/exe/run/startsap j2ee D01 |
SAP 管理ユーザーのホームディレクトリに移動します。
検証ユーティリティーが現在のディレクトリにファイルを書き込みます。このディレクトリは、SAP 管理ユーザーが書き込み可能なものでなければなりません。手順 3で、HOME 環境変数に SAP 管理ユーザーのホームディレクトリを設定します。
# cd $HOME |
SAP J2EE engine が正常に起動したら、いくつかサンプルを展開して実行し、確認を行います。手順は、『SAP Web Application Server Installation Guide』を参照してください。
SAP J2EE engine 用の SAP 停止スクリプトを実行して、SAP J2EE engine を停止できることを確認します。
SAP J2EE engine を正しく停止できることを確認します。フルパスと適切な引数を用いて、SAP J2EE engine 用の SAP 停止スクリプトを実行します。次に、SAP 停止スクリプトを実行するコマンド例を示します。インストールと同じコマンドを実行します。
# /usr/sap/SC3/SYS/exe/run/stopsap j2ee D01 |