ここでは、Sun Cluster HA for Siebel のインストールと構成の計画について説明します。
これらの制限事項を守らないと、データサービスの構成がサポートされない場合があります。
ここに示す制限事項を考慮して、Sun Cluster HA for Siebel のインストールと構成の計画を行なってください。ここでは、Sun Cluster HA for Siebel にのみ適用されるソフトウェアとハードウェア構成の制限事項を示します。
すべてのデータサービスに適用される制限事項については、ご使用のリリースの Sun Cluster のリリースノートを参照してください。
高可用性は、Siebel ゲートウェイと Siebel サーバーに提供されます。
Siebel システムでは、Sun Cluster エージェントが動作している物理ノードで Resonate エージェントも動作させることはできません。Resonate と Sun Cluster は、同じ Siebel エンタープライズ内で共存できますが、同じ物理サーバー上では共存できません。
Sun Cluster HA for Siebel を Sun Cluster HA for Sun Java System Web Server と組み合わせて使用する場合は、Sun Cluster HA for Sun Java System Web Server をフェイルオーバーデータサービスとして構成する必要があります。スケーラブル Sun Cluster HA for Sun Java System Web Server を Sun Cluster HA for Siebel と組み合わせて使用することはできません。
次の要件を満たさないと、データサービスの構成がサポートされない場合があります。
ここで示す要件に従って、Sun Cluster HA for Siebel のインストールと構成の計画を行なってください。これらの要件が当てはまるのは、Sun Cluster HA for Siebel だけです。Sun Cluster HA for Siebel のインストールと構成を始める前に、次の要件を満たしておく必要があります。
すべてのデータサービスに適用される要件については、『Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』の「Sun Cluster データサービス構成のガイドライン」を参照してください。
各 Siebel ゲートウェイと各 Siebel サーバーをそれぞれ専用の Siebel ルート環境 (インスタンスごとに専用の siebenv.sh ファイルをもつ) にインストールします。こうすると、各インスタンスが相互に独立するので、フェイルオーバーと問題の診断が容易になります。
複数の Siebel サーバーで Siebel ファイルシステムを使用する場合は、Siebel ファイルシステムを広域ファイルシステムにインストールします。こうすることによって、すべての Siebel サーバーリソースがどのクラスタノードからでも、同じファイルシステムにアクセスできるようになります。
Autostart 機能は使用しないでください。Siebel ゲートウェイまたは Siebel サーバーのインストール時に、このパラメータの構成を求められたときには、Autostart=NO を指定します。
ここに示す標準構成を使用して、Sun Cluster HA for Siebel のインストールと構成の計画を行なってください。Sun Cluster HA for Siebel は、この節で説明する標準構成をサポートします。Sun Cluster HA for Siebel は、追加構成もサポートできる場合があります。ただし、Sun サービスプロバイダに連絡し、他の構成に関する情報を得る必要があります。
図 1に、Sun Cluster HA for Siebel を使用する可能な構成を示します。Siebel サーバーと Siebel ゲートウェイはフェイルオーバーデータサービスとして構成されています。
ここで示す質問に基づいて、Sun Cluster HA for Siebel のインストールと構成の計画を行なってください。これらの質問に対する答えは、『Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』の付録 C「データサービス構成のワークシートと記入例」に記載されているデータサービスワークシートに記入します。
次のリソースの論理ホスト名は何ですか。Siebel ゲートウェイと Siebel サーバー
システム構成ファイルはどこに置きますか。
Siebel バイナリをローカルファイルシステムに置く場合とクラスタファイルシステムに置く場合のメリットとデメリットについては、『Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』の「Sun Cluster データサービス構成のガイドライン」を参照してください。