Sun Java System Web Server プラグインの構成

Sun Java System Web Server プラグインは、Sun Java System Application Server でパススルー負荷均衡メカニズムとして使用できます。ここでは、Sun Cluster HA for Sun Java System Application Server に関する構成情報だけを挙げます。これらの構成作業を行うためには、Sun Java System Web Server プラグインがインストールされていなければなりません。パッチ要件をはじめとする、インストール手順の詳細はSun Java System Application Server のマニュアルを参照してください。

フェイルオーバーデータサービスとして Sun Cluster HA for Sun Java System Application Server を構成している場合、フロントエンドの Sun Java System Web Server はインストールしてもしなくてもかまいません。

Sun Java System Web Server プラグインを構成するには、loadbalancer.xml ファイルでリスナーを構成します。

• Sun Cluster HA for Sun Java System Application Server をフェイルオーバーデータサービスとして構成する場合は、loadbalancer.xml ファイルで Sun Java System Application Server 論理ホスト名をリスナーとして指定します。

  <instance name="server1" enabled=true disable-timeout-in-minutes="60" listeners="http://foo-lh:80/ " />

• 複数のノードでマスターされるデータサービスとして Sun Cluster HA for Sun Java System Application Server を構成していて、かつ、Web サーバーがアプリケーションサーバーと同じクラスタ上で動作している場合は、loadbalancer.xml ファイルでクラスタのプライベート IP アドレスをリスナーとして指定します。

  <instance name="server1" enabled=true disable-timeout-in-minutes="60" listeners="http://172.16.193.1:80/ http://172.16.194.5:80/ " />

  ---

  注 –

  プラグインの構成では、ノードトランスポートアダプタ IP アドレスを使用する必要があります。これらの IP アドレスを求めるには、1 次 Sun Cluster ノードから scconf -p | less コマンドを実行します。この構成では clusternode1-priv などと同等のホスト名は無効であるため、使用しないでください。

  ---

• 複数のノードでマスターされるデータサービスとして Sun Cluster HA for Sun Java System Application Server を構成する場合と、Web サーバーがアプリケーションサーバーと同じクラスタで動作しない場合は、loadbalancer.xml ファイルで物理ホスト名をリスナーとして指定します。

  <instance name="server1" enabled=true disable-timeout-in-minutes="60" listeners=http://hosta:80/ http://hostb:80/ " />

  前の例では、Sun Java System Application Server インスタンスがクラスタノード hosta と hostb のポート 80 上で構成されていることを想定しています。