Sun Cluster Data Service for Sun Java System Message Queue ガイド (Solaris OS 版)

付録  A Sun Cluster HA for Sun Java System Message Queue 拡張プロパティー

この節では、リソースタイプ SUNW.s1mq の拡張プロパティーについて説明します。このリソースタイプは、Sun Cluster 構成における Message Queue アプリケーションを表します。

システム定義プロパティーの詳細は、r_properties(5)rg_properties(5) のマニュアルページを参照してください。

次に、SUNW.s1mq リソースタイプの拡張プロパティーを示します。

Broker_Name

監視するブローカの名前。

データ型

文字列

デフォルト

デフォルトは定義されていません。

範囲

該当なし

調整

作成時 (At_ creation)

Broker_User

管理ブローカのユーザー名。このプロパティーが必要なのは、Smooth_Shutdown=TRUE の場合だけです。

データ型

文字列

デフォルト

デフォルトは定義されていません。

範囲

該当なし

調整

任意の時点

Confdir_list

ブローカの構成ディレクトリを示すパス名。Sun Cluster HA for Sun Java System Message Queue にはこの拡張プロパティーが必要であり、エントリを 1 つだけ指定します。

データ型

String array

デフォルト

デフォルトは定義されていません。

範囲

該当なし

調整

作成時 (At_ creation)

Smooth_Shutdown

imqcmd コマンドを使用するスムーズシャットダウンを有効にするかどうかを示します。

この拡張プロパティーを FALSE に設定すると、データサービスはまず SIGTERM を使用し、次に SIGKILL (9) を使用して Sun Java System Message Queue プロセスをシャットダウンしようとします。

この拡張プロパティーを TRUE に設定すると、データサービスは imqcmd コマンドを使用してプロセスのスムーズシャットダウンを実行しようとします。この拡張プロパティーを TRUE に設定する場合は、拡張プロパティー Broker_User を設定し、さらに、そのパスワードを $IMQ_VARHOME/instances/broker/scs1mqconfig に設定する必要があります。


注 –

このプロパティーを TRUE に設定した場合、データサービスがパスワード付きの imqcmd コマンドを実行するとき、ps コマンドの出力にパスワードが表示されます。


データ型

ブール型

デフォルト

FALSE

範囲

該当なし

調整

任意の時点