この節では、リソースタイプ SUNW.wls の拡張プロパティーについて説明します。このリソースタイプは、Sun Cluster 構成における BEA WebLogic アプリケーションを表します。
システム定義プロパティーの詳細は、r_properties(5) と rg_properties(5) のマニュアルページを参照してください。
次に、SUNW.wls リソースタイプの拡張プロパティーを示します。
BEA WebLogic Server ホームディレクトリ $WL_HOME への完全パス。
setWLSEnv.sh と startWLS.sh が標準の場所 $confdir_list/server/bin に存在しない場合、$confdir_list/server/bin ディレクトリからこれらのファイルへのリンクを作成する必要があります。このリンクを作成しないと、BEA WebLogic Server リソースの作成は失敗します。
String array
デフォルトは定義されていません。
該当なし
作成時 (At_ creation)
Database 検証スクリプトへの完全パス。HA-WLS 検証メソッドは、WLS インスタンスだけを検証します。管理者は、HA_WLS で DB も検証したい場合に、この拡張スクリプトからデータベース検証スクリプトを取得することができます。この検証スクリプトは、成功すると 0 を返します。BEA WebLogic Server は、データベース検証が成功すると起動されます。HA-WLS 検証は、WLS インスタンスの障害検出時にこの拡張プロパティーが設定されていると、データベース検証が成功した場合にのみアクションを実行します。詳細は、「検証アルゴリズムと機能」を参照してください。
文字列
Null
該当なし
任意の時点
単一の URI またはコンマ区切りの URI リストです。障害モニターはこれらの URI に対して HTTP GET を実行することによって、BEA WebLogic Server の機能性をテストできます。Server_Url 拡張プロパティーは、ホスト名とポートの単純なプローブ用です。この拡張プロパティーで WLS の機能性を検証する場合、Java サーブレットを取得するか、WLS からアプリケーションを起動して HTTP サーバーのリターンコードを取得する必要があります。HTTP サーバーのリターンコードが 500 (Internal Server Error) となるか接続に失敗した場合、検証は対応処置を実行します。詳細は、検証メソッドの説明を参照してください。
server_url と monitor_uri_list で使用されているホスト名が解決可能であることを確認してください。Fully Qualified Domain Names (FQDNs) を使用する場合、DNS を使用するホスト名を解釈処理するためには、 DNS が使用可能で、さらに /etc/nsswitch.conf のエントリが正しくなければなりません。
文字列
Null
該当なし
任意の時点
起動スクリプトの引数として Managed Server 名を渡すことによって、すべての Managed Server を起動できる単一の起動スクリプト。Agent 起動メソッドは、起動スクリプトの引数としてサーバー名を渡す必要が生じると、Managed Server 名をこの拡張プロパティーに設定します。
文字列
Null
該当なし
任意の時点
BEA WebLogic Server の完全な URL。このリソースが起動するように構成されているサーバーに接続するときに使用されるプロトコルを含みます。検証メソッドは、この URL に対して HTTP GET を実行することによって、サーバーの健全性を検査します。URL 内のプロトコルは http に設定する必要があります。完全な URL 形式は次のようになります。
http://host:port |
Server_Url の詳細については、使用するバージョンの BEA WebLogic Server マニュアルを参照してください。たとえば、BEA WebLogic Server 7.0 の場合は、マニュアルは以下の Web サイトにあります。
http://e-docs.bea/com/wls/docs70/adminguide /startstop.html#1161188 |
server_url と monitor_uri_list で使用されているホスト名が解決可能であることを確認してください。Fully Qualified Domain Names (FQDNs) を使用する場合、DNS を使用するホスト名を解釈処理するためには、 DNS が使用可能で、さらに /etc/nsswitch.conf のエントリが正しくなければなりません。
文字列
デフォルトは定義されていません。
該当なし
作成時 (At_ creation)
WebLogic.Admin クラスを使用して、スムーズなシャットダウンを有効にするかどうかを示します。Admin クラススムーズなシャットダウンが望まれる場合、WLS プロセスを強制終了しようとする前に、この拡張プロパティーを TRUE に設定する必要があります。このプロパティーが TRUE である場合、WLS_USER と WLS_PW を、boot.properties ではなく start_script に設定する必要があります。
次のすべてに当てはまる場合、この拡張プロパティーを TRUE に設定します。
username と password を start_script に設定してもかまわない場合。
プロセスを終了する際、デフォルトではなくスムーズシャットダウンを実行するほうが望ましい場合。
エージェントの停止メソッドがユーザー名とパスワードを起動スクリプトから読み込んで、java weblogic.Admin コマンドに渡してもかまわない場合。
ブール型
FALSE
該当なし
任意の時点
BEA WebLogic Server インスタンス (Administration または Managed) の起動に使用されるスクリプトのフルパス。このスクリプトは通常、config.xml ファイルとともにドメイン名ディレクトリの下に存在します。各 BEA WebLogic Server を起動するために、個別スクリプトまたは単一スクリプトを設定することが可能です。詳細は、「構成に関する要件」を参照してください。
文字列
デフォルトは定義されていません。
該当なし
作成時 (At_ creation)