次の要件を満たさないと、データサービスの構成がサポートされない場合があります。
ここで示す要件を参考にして、Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server のインストールと構成の計画を行なってください。これらの要件は、Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server にのみ適用されます。Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server のインストールと構成を始める前に、次の要件を満たしておく必要があります。
すべてのデータサービスに適用される要件については、『Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』の「Sun Cluster データサービス構成のガイドライン」を参照してください。
BEA WebLogic Server ホームディレクトリとその他の構成ファイルが HAStoragePlus を使用したフェイルオーバーファイルシステム上にインストールされている場合は、そのファイルシステムを使用している BEA WebLogic Server リソースはすべて同じリソースグループ内に構成する必要があります。
BEA WebLogic Server がデータベース (Oracle や Sybase など) に依存している場合は、Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server の下で BEA WebLogic Server の構成と起動を行う前にそのデータベースが HA 対応であるかを確認する必要があります。
BEA WebLogic Server では、Managed Servers は「Managed Server Independence mode」(独立モード) で個別に起動するように構成できます。Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server では、管理者はすべての Managed Server が独立して起動するよう構成する必要があります。
Managed Server を独立モードで構成する方法については、使用するバージョンの BEA WebLogic Server マニュアルを参照してください。たとえば、BEA WebLogic Server 7.0 の場合は、マニュアルは以下の場所にあります。
http://e–docs.bea.com/wls/docs70/admin_domain/failures.html#1104833 |
BEA WebLogic Managed Server の起動スクリプトは個別に設定できます。スクリプトを個別に設定する場合は、Admin Server の URL と Managed Server の名前を START スクリプト内に設定する必要があります。このスクリプトは、引数なしで各 BEA WebLogic Server インスタンスを起動できるものでなければなりません。
単一の START スクリプトを使用して複数の Managed Server を起動する場合は、Admin Server の URL をその START スクリプト内に指定し、スクリプトの引数として Managed Server 名だけを受け付けるようにする必要があります。たとえば、Managed Server を起動するのに使用されるスクリプトが startMangedWeblogic.sh である場合、Managed Server petstore_server は、次のように起動できるべきです。
node1>cd /global/beahome/weblogic700/domain/petstore node1>./startManagedWeblogic.sh petstore_server |
BEA WebLogic Server の START スクリプトは、username と password を必要とします。username と password は、ファイル boot.properties (BEA WebLogic Server の最初の起動後暗号化される) に格納するように設定できます。boot.properties ファイルを使用する場合、username と password が使用できないため、Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server は BEA WebLogic Server をスムーズにシャットダウンできません。Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server がシャットダウンしている間、STOP メソッドは sigkill を使用して BEA WebLogic Server プロセスを終了します。(java weblogic.Admin を使用する) スムーズなシャットダウンを望む場合、リソースを作成するときに、START スクリプトの BEA WebLogic Server 変数 WLS_USER と WLS_PW を使用して username と password を構成し、さらに、拡張プロパティー Smooth_shutdown を TRUE に設定する必要があります。
リソースの作成または更新によって smooth_shutdown を有効にするには、それぞれ username と password を使用して、BEA WebLogic Server 変数 WLS_USER と WLS_PW を設定する必要があります。この設定を行わないと、関連付けられているサーバーは Sun Cluster の制御下で起動しません。
このエージェントはサーバーの START スクリプトをルートとして実行するため、必要となるすべての環境変数を START スクリプト内に設定するか、あるいは個別のファイルに設定し、サーバーの起動前に START スクリプトが参照できるようにする必要があります。詳細については、使用するバージョンの BEA WebLogic Server マニュアルを参照してください。たとえば、BEA WebLogic Server 7.0 の場合は、マニュアルは以下の場所にあります。
http://e-docs.bea.com/wls/docs70/adminguide/startstop.html#1086359 |
Administration Server のフェイルオーバーと再起動のあとで、稼動中の Managed Server を検出するには、Administration Server の START スクリプトに -Dweblogic.management.discover+=false という指定が含まれないようにしてください 。この指定を行うと、Administration Server は稼動中の Managed Server を検出できなくなります。詳細については、使用するバージョンの BEA WebLogic Server マニュアルを参照してください。たとえば、BEA WebLogic Server 7.0 の場合は、マニュアルは以下の場所にあります。
http://e-docs.bea.com/wls/docs70/admin_domain/failures.html#1104811 |
server_url と monitor_uri_list で使用されているホスト名が解決可能であることを確認してください。Fully Qualified Domain Names (FQDNs) を使用する場合、DNS を使用するホスト名を解釈処理するためには、 DNS が使用可能で、さらに /etc/nsswitch.conf のエントリが正しくなければなりません。