Sun Cluster Data Service for Solaris Containers ガイド

ゾーンスクリプトの記述

ゾーンスクリプトリソースには、コマンドやスクリプトを実行したり、ゾーン内でアプリケーションを起動、停止、および検証する機能があります。ゾーンスクリプトリソースはゾーンブートリソースに依存します。コマンド名またはスクリプト名は、リソースの登録時にゾーンスクリプトリソースに渡され、次の要件を満たす必要があります。

表 3 リターンコード

正常終了 

>0 

エラー発生 

201 

(検証のみ) — リソースグループをただちにフェイルオーバーする必要があるエラーが発生 

>0 & !=201 

(検証のみ) — リソースの再起動を必要とするエラーが発生 


注 –

ゾーンスクリプトリソースをただちにフェイルオーバーするには、必要な動作を満たすよう、リソースプロパティー Failover_mode および Failover_enabled を構成する必要があります。Failover_mode プロパティーを設定する場合は r_properties(5) のマニュアルページを参照し、Failover_enabled プロパティーを設定する場合は SUNW.gds(5) のマニュアルページを参照してください。



例 2 Apache2 用のゾーンプローブスクリプト

以下の例では、存在するプロセスツリーを超えて、Apache2 サービスが実行中であるかをテストする簡単なスクリプトを示します。スクリプト /var/tmp/probe-apache2 はゾーン内に存在する必要があります。

# cat /var/tmp/probe-apache2
#!/usr/bin/ksh
if "echo GET; exit" | mconnect -p 80
then
	exit 0
else
	exit 100
fi