Sun Cluster Data Service for Solaris Containers ガイド

SMF サービスプローブの記述

ゾーン SMF リソースは、ゾーン内の SMF サービスを有効、無効にしたり、検証する機能があります。ゾーン SMF リソースはゾーンブートリソースに依存します。SMF サービスの検証は、SMF サービスに対してコマンドまたはスクリプトを実行することによって行います。SMF サービス、およびプローブコマンドまたはスクリプトの名前は、リソースの登録時にゾーン SMF リソースに渡されます。プローブコマンドまたはスクリプトは、次の要件を満たす必要があります。

表 4 リターンコード

正常終了 

100 

リソースの再起動が必要なエラーが発生 

201 

リソースグループをただちにフェイルオーバーする必要があるエラーが発生 


注 –

ゾーン SMF リソースをただちにフェイルオーバーするには、必要な動作を満たすよう、リソースプロパティー Failover_mode および Failover_enabled を構成する必要があります。Failover_mode プロパティーを設定する場合は r_properties(5) のマニュアルページを参照し、Failover_enabled プロパティーを設定する場合は SUNW.gds(5) のマニュアルページを参照してください。



例 4 Apache2 用のゾーン SMF プローブスクリプト

以下の例では、存在するプロセスツリーを超えて、SMF Apache2 サービスが実行中であるかをテストする簡単なスクリプトを示します。スクリプト /var/tmp/probe-apache2 はゾーン内に存在する必要があります。

# cat /var/tmp/probe-apache2
#!/usr/bin/ksh
if "echo GET; exit" | mconnect -p 80
then
	exit 0
else
	exit 100
fi