この節では、Apache Tomcat のインストールと構成を確認する上で必要な手順について説明します。
データサービスをまだインストールしていないため、この手順ではアプリケーションの可用性が高いかどうかを確認することはできません。
Apache Tomcat を起動します。
Tomcat のユーザー名 (次の例では root) に切り替え、環境スクリプトが置かれているディレクトリに移動します。次の例では、Tomcat のバージョンは 4.1.24 です。
起動コマンドと停止コマンドの出力メッセージは、バージョンによって大きく異なります。
# . ./env.ksh # cd $CATALINA_HOME/bin # ./startup.sh Using CATALINA_BASE: /tomcat/jakarta-tomcat-4.1.24 Using CATALINA_HOME: /tomcat/jakarta-tomcat-4.1.24 Using CATALINA_TMPDIR: /tomcat/jakarta-tomcat-4.1.24/temp Using JAVA_HOME: /usr/j2se |
インストールをチェックします。
Web ブラウザを起動し、http:// nodename:8080 を指定してクラスタノードに接続します。デフォルトの Tomcat ホームページが表示されれば、すべて正常です。
# ./shutdown.sh Using CATALINA_BASE: /tomcat/jakarta-tomcat-4.1.24 Using CATALINA_HOME: /tomcat/jakarta-tomcat-4.1.24 Using CATALINA_TMPDIR: /tomcat/jakarta-tomcat-4.1.24/temp Using JAVA_HOME: /usr/j2se |
Apache Tomcat をフェイルオーバーリソースとして構成する場合は、次の手順を 1 台のノードで実行してください。Apache Tomcat をスケーラブル構成として配備する場合は、次の手順をノードごとに繰り返してください。
スケーラブル構成の場合、各 Apache Tomcat ホスト上の Tomcat 構成を一致させることが非常に重要です。
構成ファイル server.xml と Tomcat ユーザー構成を任意に変更します。
詳細は、http://jakarta.apache.org/tomcat/index.html を参照してください。
「Apache Tomcat のインストールと構成を確認する」に示されている方法で Apache Tomcat を起動します。
アプリケーションを配備します。
詳細は、http://jakarta.apache.org/tomcat/index.html を参照してください。
適切な方法でアプリケーションのテストを行います。
たとえば、Web ブラウザで適切なポートのあるホストに接続し、アプリケーションの起動ページを選択します。
「Apache Tomcat のインストールと構成を確認する」に示されている方法で Apache Tomcat を停止します。
Sun Cluster Apache Tomcat リソースを構成するには、Apache Tomcat が対応するポートが必要です。
障害モニターのために配備したアプリケーションの起動ページを使用することをお勧めします。この場合、「Sun Cluster Apache Tomcat HA パラメータファイルの概要」に示されている TestCmd には get /start_page を使用できます。この手順では、Apache Tomcat と Apache Tomcat が対応しているアプリケーションを監視します。