Sun Cluster における MySQL の配備方法を決定します。
配備する MySQL インスタンス数を決定します。
各 MySQL インスタンスで使用するクラスタファイルシステムを決定します。
MySQL クラスタファイルシステムをマウントします。
MySQL インスタンスにフェイルオーバーファイルシステムを使用させる場合は、手動でファイルシステムをマウントする必要があります。
Sun Cluster 内の全ノードに MySQL をインストールします。
MySQL は広域ファイルシステムにインストールすることをお勧めします。ローカルファイルシステムにソフトウェアをインストールした場合とクラスタファイルシステムにインストールした場合の長所と短所については、『Sun Cluster データサービスのインストールと構成』の「アプリケーションバイナリの格納先の決定」を参照してください。
http://www.mysql.com から MySQL をダウンロードする — MySQL ソフトウェア用にローカルディスクを使用する予定の場合、この手順を Sun Cluster 内のすべてのノード上で繰り返す必要があります。
MySQL を実行するクラスタ内のすべてのノードで MySQL 用の mysql-user と mysql-group を作成します。
Sun Cluster のすべてのノードで、/etc/group にエントリを作成します。
MySQL バイナリ用の所有者とグループを変更します。
MySQL バイナリがすべてのノードにある場合は、すべてのノードでこの手順を繰り返す必要があります。
# chown -R mysql:mysql /global/mysql |
MySQL インスタンス用の MySQL データベースディレクトリを作成します。
# mkdir <MySQL Database directory> # |
<MySQL Database directory> については、「構成に関する制限事項」を、一般的なパス名については、「MySQL のインストールと構成」を参照してください。
MySQL インスタンスを 1 つ示します。MySQL は、http://www.mysql.com から広域ファイルシステムとしてマウントされた /global/mysql にインストールされています。この MySQL インスタンス用の MySQL データベースディレクトリは /global/mysql-data です。
# cd /global/mysql # # ls -l -rw-r--r-- 1 mysql mysql 19106 Dec 10 14:52 COPYING -rw-r--r-- 1 mysql mysql 28003 Dec 10 14:52 COPYING.LIB -rw-r--r-- 1 mysql mysql 44577 Dec 5 10:37 ChangeLog -rw-r--r-- 1 mysql mysql 6811 Dec 10 14:53 INSTALL-BINARY -rw-r--r-- 1 mysql mysql 1976 Dec 5 10:37 README drwxr-xr-x 2 mysql mysql 1024 Dec 13 18:05 bin -rwxr-xr-x 1 mysql mysql 773 Dec 10 15:34 configure drwxr-x--- 3 mysql mysql 512 Apr 3 12:23 data drwxr-xr-x 2 mysql mysql 1024 Dec 10 15:35 include drwxr-xr-x 2 mysql mysql 512 Dec 10 15:35 lib drwxr-xr-x 2 mysql mysql 512 Dec 10 15:35 man -rw-r--r-- 1 mysql mysql 2582089 Dec 10 14:47 manual.html -rw-r--r-- 1 mysql mysql 2239278 Dec 10 14:47 manual.txt -rw-r--r-- 1 mysql mysql 94600 Dec 10 14:47 manual_toc.html drwxr-xr-x 6 mysql mysql 512 Dec 10 15:35 mysql-test drwxr-xr-x 2 mysql mysql 512 Dec 10 15:35 scripts drwxr-xr-x 3 mysql mysql 512 Dec 10 15:35 share drwxr-xr-x 7 mysql mysql 1024 Dec 10 15:35 sql-bench drwxr-xr-x 2 mysql mysql 512 Dec 10 15:35 support-files drwxr-xr-x 2 mysql mysql 512 Dec 10 15:35 tests # |
必要に応じて MySQL ファイル my.cnf を作成します。— Sun Cluster HA for MySQL データサービスには、MySQL 用にサンプル my.cnf ファイルが 2 つ用意されています。1 つはマスター構成用のサンプル構成ファイル、もう 1 つはスレーブ構成用のサンプルファイルです。
Sun Cluster の初回のインストール時に Sun Cluster HA for MySQL パッケージ (SUNWscmys) をインストールしなかった場合は、「Sun Cluster HA for MySQL パッケージのインストール」 に進んでパッケージを SC3.1 と SC3.0U3 にインストーしてください。そのあと、ここへ戻って MySQL のインストールと構成を続けてください。
/opt/SUNWscmys/etc/my.cnf_sample_[master|slave] はサンプルの MySQL 構成ファイルであり、このファイルを使用すると、独自の MySQL インスタンス用の <MySQL Databasedirectory>/my.cnf を作成できます。ただし、各自の構成値が反映されるように、ファイルを編集する必要があります。
# cp /opt/SUNWscmys/etc/my.cnf_sample_master \ <MySQL Databasedirectory>/my.cnf |
MySQL インスタンスのブートストラップを実行します。— これによって、特権テーブル db、host、user、tables_priv、および columns_priv が func テーブルとともに mysql データベース内に作成されます。
# cd <MySQL Basedirectory> |
# ./scripts/mysql_install_db \ --datadir=<MySQL Database directory> |
<MySQL Database Directory>にログファイルディレクトリを作成します。
# mkdir <MySQL Database Directory>/logs |
<MySQL Database Directory> 用の所有者とグループを変更します。
# chown -R mysql:mysql <MySQL Database Directory> |
<MySQL Database Directory>/my.cnf ファイルのアクセス権を変更します。
# chmod 644 <MySQL Database Directory>/my.cnf |