Sun Cluster HA for Sun Grid Engine のインストールと構成では、構成に関する以下の点を考慮する必要があります。
Sun Grid Engine をインストールできる場所は、次のうちの 1 つです。
高可用性ローカルファイルシステム
クラスタファイルシステム
Sun Grid Engine バイナリファイルを高可用性ローカルファイルシステムまたはクラスタファイルシステムにインストールする場合の利点と欠点については、『Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』の「Sun Cluster データサービス構成のガイドライン」を参照してください。
ファイルシステムの種類をマウントポイントから識別できるようにするには、ファイルシステムの種類を示す接頭辞を次のように使用します。
マウントポイントが高可用性ローカルファイルシステムにある場合は、/local 接頭辞を使用します
マウントポイントがクラスタファイルシステムにある場合は、/global 接頭辞を使用します。
スプールディレクトリとバイナリファイルをファイルシステムに適切に分散できるかどうかは、グリッドの構成によって変わります。次の表を参照してください。
グリッドの構成 |
ファイルシステムの構成 |
---|---|
実行層に含まれるホストは 200 台未満です。 |
スプールディレクトリとバイナリファイル用に、Sun Grid Engine ファイルシステムのルートの下にある単一の共有 NFS ファイルシステムを使用します。 |
実行層に含まれるホストが約 200 台であるか、アプリケーションがディスクに頻繁にアクセスします。 |
スプールディレクトリ用に、NFS ファイルシステムにある別の領域を使用します。 |
実行層に含まれるホストが 200 台を超えているか、NFS の性能に問題があります。 |
代替のグリッド構成については、Sun Grid Engine のマニュアルを参照してください。 |