Sun Cluster HA for Oracle Application Server の概要

Sun Cluster HA for Oracle Application Server を使用すれば、Oracle 9iAS Infrastructure または Oracle 10g AS Infrastructure の高可用性を実現できます。

Oracle 9iAS (バージョン 9.0.2 および 9.0.3) と Oracle 10g AS (バージョン 9.0.4) では、「Oracle Infrastructure」という新しいコンポーネントが導入されました。このインフラストラクチャー構成要素は、中間層のシステムに対する製品メタデータ、セキュリティーおよび管理サービス、構成情報、およびデータリポジトリを一元的に管理します。

Sun Cluster HA for Oracle Application Server データサービスは、Oracle 9iAS Infrastructure または Oracle 10g AS Infrastructure 構成要素の高可用性を実現するためのものです。ただし、Oracle Database の高可用性を実現するためには、Sun Cluster HA for Oracle がさらに必要です。

表 2 Sun Cluster のアーキテクチャー

中間層	インフラストラクチャー層	データベース層
Oracle HTTP Server (OHS)	Oracle HTTP Server (OHS)	Metadata Repository
J2EE Server (OC4J)	J2EE Server (OC4J)
	LDAP Server (OID)
	Enterprise Manager (EM)

中間層は、高可用性を実現するために複数のノードにインストールできますが、インフラストラクチャー層とデータベース層は 1 つのノードにしかインストールできません。さらに、インフラストラクチャー層を管理するために Sun Cluster HA for Oracle Application Server データサービスが、データベース層を管理するために Sun Cluster HA for Oracle データサービスがそれぞれ必要です。

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注 –

表 2 に示されている中間層コンポーネントは、Oracle Application Server のインストールを通してインストールされたコンポーネントだけを意味します。中間層の構成要素といえる Oracle Applications はほかにもありますが、この表には示されていません。

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表 3 は、Oracle 9iAS Infrastructure サービスと、それらを管理する Oracle コンポーネントを示しています (Oracle コンポーネントは Sun Cluster HA for Oracle Application Server によって管理される)。

表 3 Oracle 9iAS Infrastructure コンポーネント

サービス	構成要素
Oracle HTTP Server (OHS)  J2EE Server (OC4J)	Oracle Process Management and Notification (OPMN)
LDAP Server (OID)	Oracle Internet Directory Monitor (OIDMON) and Process (OIDLDAP)
Enterprise Manager (EM)	Enterprise Manager (EM)

表 4 は、Oracle 10g AS Infrastructure サービスと、それらを管理する Oracle コンポーネントを示しています (Oracle コンポーネントは Sun Cluster HA for Oracle Application Server によって管理される)。

表 4 Oracle 10g AS Infrastructure コンポーネント

サービス	構成要素
Oracle HTTP Server (OHS)  J2EE Server (OC4J)  Oracle LDAP Server (OID)	Oracle Process Management and Notification (OPMN)
Enterprise Manager (EM)	Enterprise Manager (EM)