Sun Cluster Geographic Edition のアンインストールユーティリティーは、インストールユーティリティーのテキストベースインタフェースに似ています。
この章には、以下の節があります。
Sun Cluster Geographic Edition のアンインストーラの動作は、ユーザーがインストールしたコンポーネント製品、それらの相互関係などに応じて異なる可能性があります。アンインストーラを実行する際には次の点に注意してください。
アンインストーラは、Sun Cluster Geographic Edition コンポーネントを含む各ホスト上で個別に実行する必要があります。
アンインストーラが削除するのは、Sun Cluster Geographic Edition インストーラによってインストールされたコンポーネント製品だけです。
アンインストーラは、システムの製品依存をチェックしません。
アンインストーラは、構成ファイルとユーザーデータファイルを削除する場合があります。
Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアの削除は、アプリケーションやデータ複製などを停止することなく行えます。アプリケーションとデータ複製をオンラインのままにする方法については、『Sun Cluster Geographic Edition のシステム管理』の「Hitachi TrueCopy 保護グループの無効化」または『Sun Cluster Geographic Edition のシステム管理』の「Sun StorEdge Availability Suite 3.2.1 保護グループを無効にする方法」を参照してください。
geoadm コマンドを使用してパートナーシップのメンバーシップ用ローカルクラスタを無効にするには、Geo Management の RBAC (Role-Based Access Control、役割ベースアクセス制御) 権利プロファイルを保持していなければなりません。
RBAC 権利プロファイルについては、rbac(5) のマニュアルページおよび『Sun Cluster Geographic Edition のシステム管理』の「Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアと RBAC」を参照してください。
パートナーシップのメンバーシップ用ローカルクラスタの無効化については、『Sun Cluster Geographic Edition のシステム管理』の「Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアの無効化」を参照してください。
Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアをアンインストールすると、ノードやクラスタは、地理的に離れたクラスタの一部ではなくなります。
GUI で uninstaller ユーティリティーを使用するには、アンインストールするクラスタノードの表示環境を、GUI を表示するように設定します。
% xhost + % setenv DISPLAY nodename:0.0 |
Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアをアンインストールするノードまたはクラスタでスーパーユーザーになります。
% su |
パートナーシップのメンバーシップ用ローカルクラスタを無効にします。
# geoadm stop |
クラスタ上の Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアを無効にする方法については、『Sun Cluster Geographic Edition のシステム管理』の「Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアの無効化」を参照してください。
uninstall ユーティリティーがあるディレクトリに移動します。
# cd /opt/SUNWscgeo/install/uninstall |
uninstaller ユーティリティーを起動します。
# ./uninstaller |
画面の指示に従い、ノードまたはクラスタ上で Sun Cluster Geographic Edition フレームワークソフトウェアをアンインストールします。
アンインストールユーティリティーが起動し、開始画面が表示されます。
途中でアンインストールユーティリティーを終了するには、「取消し」をクリックします。
ソフトウェアのアンインストールの準備ができたことを確認し、「次へ」をクリックします。
ソフトウェアが削除されたあと、アンインストーラは、「アンインストールの概要」ページを表示します。
ガイドラインに従って、次の手順で対話式 uninstaller ユーティリティーを使用します。
対話式 uninstaller を使用すると、先行入力が可能になります。したがって、次のメニュー画面がすぐに表示されなくても、Enter キーを押すのは一度だけにしてください。
特に指定のある場合を除いて、Control-D キーを押すと、関連する一連の質問の最初に戻るか、メインメニューに戻ります。
前のセッションのデフォルトの回答が、質問の最後に角かっこ ([ ]) で囲まれて表示されます。入力せずに角かっこ内の回答を入力するには、Enter キーを押します。
テキストベースインタフェースで uninstaller ユーティリティーを使用するには、Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアをアンインストールするノードまたはクラスタでスーパーユーザーになります。
% su |
パートナーシップのメンバーシップ用ローカルクラスタを無効にします。
# geoadm stop |
クラスタ上の Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアの無効化については、『Sun Cluster Geographic Edition のシステム管理』の「Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアの無効化」を参照してください。
uninstaller ユーティリティーがあるディレクトリに変更します。
# cd /opt/SUNWscgeo/install/uninstall |
テキストベースインタフェースを使用することを示す - nodisplay オプションを使用して、uninstaller ユーティリティーを起動します。
# ./uninstaller -nodisplay |
アンインストールページの指示に従って、ノードまたはクラスタで Sun Cluster Geographic Edition フレームワークソフトウェアをアンインストールします。
途中でインストーラを終了するには、! 文字を入力します。
ソフトウェアをアンインストールする準備ができたことを確認し、1 を入力し、Enter キーを押してアンインストールを開始します。
アンインストーラは、システムからのソフトウェアの削除を開始します。アンインストール中、アンインストーラは、全体での完了パーセンテージを示す進行状況バーを表示します。