Sun Cluster Geographic Edition のシステム管理

論理ホスト名の構成

論理ホスト名は、特殊な高可用性 (HA) リソースです。クラスタ名に対応する論理ホスト名は、geoadm start コマンドを使用して構成します。このコマンドを実行する場合は、あらかじめ論理ホスト名の IP アドレスとホストマップを設定しておく必要があります。ホスト名を割り当てる前に、付録 B 「Sun Cluster Geographic Edition エンティティーに使用できる名前と値」を参照し、使用できる名前と値を確認してください。

geoadm start コマンドの使用方法については、「Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアの有効化」を参照してください。


注 –

Sun StorEdgeTM Availability Suite 3.2 を使用してデータを複製する場合は、複製対象のデバイスグループごとに論理ホスト名が 1 つずつ作成されます。詳細は、第 6 章「Sun StorEdge Availability Suite 3.2.1 ソフトウェアによるデータ複製」を参照してください。


次の表に、IP アドレスを割り当てる必要がある Sun Cluster および Sun Cluster Geographic Edition のコンポーネントを示します。これらの IP アドレスを、次の場所に追加してください。

表 2–1 Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアに必要な IP アドレス

コンポーネント 

必要な IP アドレス 

Sun Cluster 管理コンソール 

サブネットあたり 1 つ 

IP ネットワークマルチパスグループ 

  • シングルアダプタグループ – 主 IP アドレス 1 つ。Solaris 8 リリースの場合は、さらに、グループ内のアダプタごとにテスト IP アドレスが 1 つずつ必要です。

  • 複数のアダプタグループ – グループ内のアダプタごとに主 IP アドレス 1 つとテスト IP アドレス 1 つ。

クラスタノード 

ノードおよびサブネットごとに 1 つずつ 

ドメインコンソール・ネットワークインタフェース (Sun FireTM 15000)

ドメインごとに 1 つ 

コンソールアクセスデバイス 

論理アドレス 

サブネットごとの論理ホストリソースあたり 1 つ 

Sun Cluster Geographic Edition インフラストラクチャーホスト名 

クラスタインフラストラクチャーごとに論理 IP アドレスを 1 つずつ 

たとえば、Sun Cluster Geographic Edition インフラストラクチャー内にクラスタが 2 つある場合、IP アドレスも 2 つ必要です。 

Sun StorEdge Availability Suite 3.2.1 ソフトウェアによる複製 

複製対象の各デバイスグループのローカルクラスタ上に専用の論理 IP アドレスを 1 つずつ 

たとえば、Sun Cluster Geographic Edition インフラストラクチャー内にクラスタが 2 つある場合、IP アドレスも 2 つ必要です。 

Sun Cluster ソフトウェアのインストール時に IP アドレスとホストマップを構成する方法については、『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』の第 2 章「Sun Cluster ソフトウェアのインストールと構成」を参照してください。