既存のリソースグループは、保護グループのアプリケーションリソースグループのリストに追加できます。保護グループにアプリケーションリソースグループを追加する前に、次の条件が満たされていることを確認してください。
保護グループが定義されている。
追加するリソースグループがすでに両方のクラスタで存在しており、適切な状態である。
リソースグループの Auto_start_on_new_cluster プロパティーが False に設定されている。このプロパティーは、scrgadm コマンドを使用して表示できます。
# scrgadm -pvv -g apprg | grep Auto_start_on_new_cluster |
次のように、Auto_start_on_new_cluster プロパティーを False に設定します。
scrgadm -c -g apprg1 -y Auto_start_on_new_cluster=False |
アプリケーションリソースグループは、この保護グループ外のリソースグループおよびリソースと依存関係があってはいけません。依存関係を共有する複数のアプリケーションリソースグループを追加するには、それらのアプリケーションリソースグループを単一の操作で保護グループに追加する必要があります。アプリケーションリソースグループを個別に追加した場合、その処理は失敗します。
保護グループは有効でも無効でもかまいません。また、リソースグループは Online または Offline のどちらでもかまいません。
保護グループの構成が変更されたあと、リソースグループが Offline で保護グループが Active の場合、保護グループのローカル状態は Degraded になります。
追加するリソースグループが Online で保護グループが無効である場合、要求は拒否されます。有効なリソースグループを追加する前に、保護グループを有効にする必要があります。
クラスタノードの 1 つにログインします。
この手順を行うには、Geo Management RBAC 権利プロファイルがユーザーに割り当てられている必要があります。RBAC の詳細は、「Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアと RBAC」を参照してください。
保護グループにアプリケーションリソースグループを追加します。
このコマンドは、ローカルクラスタ上の保護グループにアプリケーションリソースグループを追加します。このコマンドは次に、パートナークラスタに同じ名前の保護グループが含まれている場合、新しい構成情報をパートナークラスタに伝達します。
# geopg add-resource-group resource-group-list protection-group |
アプリケーションリソースグループの名前を指定します
リソースグループは、コンマで区切って複数指定できます。
保護グループの名前を指定します
Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアでサポートされる名前と値については、付録 B 「Sun Cluster Geographic Edition エンティティーに使用できる名前と値」を参照してください。
ローカルクラスタで追加操作が失敗した場合、保護グループの構成は変更されません。成功した場合、Configuration 状態は ローカルクラスタで OK に設定されます。
ローカルクラスタで Configuration 状態が OK になっていても、パートナークラスタで追加操作が失敗した場合、パートナークラスタで Configuration 状態は Error に設定されます。
保護グループに追加されたアプリケーションリソースグループは、保護グループのエンティティーとして管理されます。この結果、このアプリケーションリソースグループは、保護グループの起動、停止、スイッチオーバー、テイクオーバーなどの操作の影響を受けます。
次に、2 つのアプリケーションリソースグループ apprg1 と apprg2 を tcpg に追加する例を示します。
# geopg add-resource-group apprg1,apprg2 tcpg |