Sun Cluster Geographic Edition のシステム管理

Sun StorEdge Availability Suite ボリュームセット

Sun StorEdge Availability Suite 3.2.1 ボリュームセットを定義するには、次のものを決定する必要があります。

volset ファイルは、保護グループの主クラスタおよび二次クラスタに含まれる全ノード上に /var/cluster/geo/avs/device-group-name-volset.ini という名前で作成されます。たとえば、デバイスグループ avsdgvolset ファイルは、/var/cluster/geo/avs/avsdg-volset.ini です。

次の表では、Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアで処理されるボリュームセットファイルのフィールドについて説明します。ボリュームセットのその他のパラメタ (ディスクキュー、メモリーキューのサイズ、非同期スレッドの数など) は、Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアでは処理されません。これらのパラメタは、Sun StorEdge Availability Suite 3.2.1 コマンドで手動で調整する必要があります。

フィールド 

意味 

説明 

phost

主ホスト 

主ボリュームが存在するサーバーの論理ホスト。 

pdev

主デバイス 

主ボリュームパーティション。必ず完全パス名を指定してください。 

pbitmap

主ビットマップ 

主パーティションのビットマップが格納されるボリュームパーティション。必ず完全パス名を指定してください。 

shost

二次ホスト 

二次ボリュームが存在するサーバーの論理ホスト。 

sdev

二次デバイス 

二次ボリュームパーティション。必ず完全パス名を指定してください。 

sbitmap

二次ビットマップ 

二次パーティションのビットマップが格納されるボリュームパーティション。必ず完全パス名を指定してください。 

ip

ネットワーク転送プロトコル 

IP を指定します。 

sync | async

動作モード 

sync モードでは、二次クラスタ上のボリュームが更新されるまで、入出力操作が完了したとは見なされません。

async モードでは、二次クラスタ上のボリュームが更新される前に、主ホストの入出力操作が完了したと見なされます。

g io-groupname

入出力グループ名 

入出力グループ名は、文字 g を使用して指定できます。このセットは、主クラスタおよび二次クラスタ両方の上の同じ入出力グループ内に構成する必要があります。

C タグ 

ボリューム名からデバイスグループ名が判断できない場合、ローカルデータおよびビットマップボリュームのデバイスグループ名またはリソースタグを指定します。たとえば、/dev/md/avsset/rdsk/vol からは、デバイスグループ名が avsset であることがわかります。また、/dev/vx/rdsk/avsdg/vol からは、デバイスグループ名が avsdg であることがわかります。

Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアでは、Sun StorEdge Availability Suite 3.2.1 パラメタの値は変更されません。このソフトウェアでは、スイッチオーバーとテイクオーバーの操作中に、ボリュームセットの役割が制御されるだけです。

ボリュームセットファイルの書式については、Sun StorEdge Availability Suite 3.2.1 のマニュアルを参照してください。