Sun Cluster Geographic Edition 3.1 8/05 ご使用にあたって

パッチのインストール

両方のクラスタのすべてのノードの Sun Cluster と共通エージェントコンテナに対して、同じレベルのパッチを実行します。

Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアをインストールした各ノードのパッチのレベルが、Sun Cluster のパッチレベル要件を満たしている必要があります。

1 つのクラスタ内のすべてのノードで、同じバージョンの Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアと同じレベルのパッチを使用する必要があります。

パッチが正しくインストールされたことを確認するには、一次クラスタにパッチをインストールする前に、二次クラスタにパッチをインストールします。

Procedureクラスタにパッチをインストールする準備をする

この手順は、各クラスタの単一のノード上でのみ実施します。

  1. クラスタが正常に機能していることを確認してください。

    Sun Cluster Geographic Edition が正常に機能していることを確認してください。


    # geoadm status
    

    クラスタの現在の状態を表示するには、任意のノードから次のコマンドを実行します。


    # scstat
    

    詳細は、scstat(1M) のマニュアルページを参照してください。

    同じノード上の /var/adm/messages ログに、解決されていないエラーや警告メッセージがないかどうかを確認します。

    ボリューム管理の状態を確認します。

  2. クラスタのノードで、スーパーユーザーになります。


    % su
    
  3. 保護グループからすべてのアプリケーションリソースグループを除去します。

    高可用性アプリケーションは、Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアパッチのインストール中も停止しません。


    # geopg remove-resource-group resourcegroup protectiongroupname
    

    詳細は、geopg(1M) のマニュアルページを参照してください。

  4. クラスタ上でアクティブになっているすべての保護グループを停止します。


    # geopg stop protectiongroupname -e local | global
    

    詳細は、geopg(1M) のマニュアルページを参照してください。

  5. Sun Cluster Geographic Edition インフラストラクチャーを停止します。


    # geoadm stop
    

    詳細は、geoadm(1M) のマニュアルページを参照してください。

次の手順

Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアに必要なパッチをインストールします。「パッチをインストールする」に進みます。

Procedureパッチをインストールする

この手順はクラスタのすべてのノード上で実施してください。

テストを実施するため、一次クラスタにパッチを適用する前に二次クラスタにパッチを適用します。

始める前に

次の作業を実行します。

  1. すべてのノードがクラスタに含まれていて、オンラインになっていることを確認します。

    クラスタの現在の状態を表示するには、任意のノードから次のコマンドを実行します。


    % scstat
    

    詳細は、scstat(1M) のマニュアルページを参照してください。

    同じノード上の /var/adm/messages ログに、解決されていないエラーや警告メッセージがないかどうかを確認します。

  2. 共通エージェントコンテナを停止します。


    # cacaoadm stop
    

    詳細は、geoadm(1M) のマニュアルページを参照してください。

  3. patchadd コマンドを使用して、Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアのサポートに必要なパッチをインストールします。

  4. 共通エージェントコンテナを起動します。


    # cacaoadm start
    
  5. すべてのクラスタのすべてのノードに必要なすべてのパッチをインストールしたら、Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアを有効にします。


    # geoadm start
  6. クラスタのパッチインストールの準備中に削除したすべてのアプリケーションリソースを、保護グループに再度追加します。


    # geopg add-resource-group resourcegroup protectiongroupname
    

    詳細は、geopg(1M) のマニュアルページを参照してください。

  7. 追加したすべての保護グループを起動します。


    # geopg start  protectiongroupname -e local | global [-n]
    

    詳細は、geopg(1M) のマニュアルページを参照してください。

  8. Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェア、保護グループ、デバイスグループ、およびアプリケーションリソースグループがすべて OK 状態になっていることを確認します。


    # geoadm status
    # scstat