名前 | 形式 | 説明 | サブコマンド | オプション | 詳細説明 | 終了状態 | 属性 | 参照
データ複製ディスクデバイスグループの追加。
geopg add-device-group protection-group-name device-group-name [--property property-setting] [--property...]保護グループへのリソースグループの追加。
geopg add-resource-group protection-group-name resource-group保護グループの作成。
geopg create protection-group-name --partnership partnership-name - -role local-role [- -datarep-type data-replication-type ] [--property property-setting] [--property...]保護グループの削除。
geopg delete protection-group-nameパートナークラスタ上ですでに作成されている保護グループ用のローカル構成の作成。
geopg get [protection-group-name] --partnershippartnership-name保護グループ構成の出力。
geopg list [protection-group-name] [...]データ複製ディスクデバイスグループの構成の変更。
geopg modify-device-group protection-group-name --device-group device-group-name - -property property-setting [- -property...]データ複製ディスクデバイスグループの削除。
geopg remove-device-group <device group name> <PG name>保護グループからのリソースグループの削除
geopg remove-resource-group <resource group list> <PG name>保護グループの構成の変更。
geopg set-prop protection- group-name --property property-setting [- -property...]保護グループのアクティブ化。
geopg start protection-group-name --scope <local | global> [--nodatarep]保護グループのアクティブ化の解除。
geopg stop protection-group-name --scope <local | global> [- -only-datarep]保護グループのロールの切り替え。
geopg switchover - -primary new-primary-cluster-name {protection-group-name} [--force]クラスタへの主ロールの強制。
geopg takeover [--force ] protection-group-name保護グループの再同期。
geopg update protection-group-name保護グループの検証。
geopg validate protection-group-nameバージョン情報の出力。
geopg --versionヘルプ情報の出力。
geopg --helpgeopg コマンドを使用すると、保護グループの構成と維持を行うことができます。たとえば、次のような作業を行えます。
パートナーシップに参加するクラスタ間での保護グループの構成。この作業には、関連付けられたデータ複製パラメータの構成が含まれます。
リソースグループおよびデータ複製ディスクデバイスグループの追加または削除。
保護グループの設定と関連付けられたデータ複製パラメータの追加、変更、および削除。
特定の保護グループまたはすべての定義済み保護グループの現在の構成の取得。
保護グループのアクティブ化。
保護グループのアクティブ化の解除。
保護グループのロールの切り替え。
保護グループの主ロールのテイクオーバー。
保護グループを作成する前には、保護グループをホストするクラスタがすでにパートナーシップ内に存在する必要があります。
geopg コマンドを使用して保護グループまたはデータ複製ディスクデバイスグループの作成、変更、または削除を行うには、コマンド実行者に、適切な、役割に基づくアクセス制御 (Role-Based Access Control、RBAC) 権利のプロファイルが割り当てられている必要があります。
ルートアクセス権を持っている場合は、あらゆる処理を行う権限があります。ルートアクセス権を持っていない場合は、次の RBAC 権が適用されます。
基本的な Solaris ユーザー。Sun Cluster Geographic Edition エンティティーについての情報は、geopg list、geohb list、geops list などのコマンドを使用して確認できます。
Geo 管理。「基本的な Solaris ユーザー」アクセス権を持つユーザーに認められているあらゆる読み取り処理が行えます。また、geohb add-plugin、geopg switchover、geoadm start、geoadm stop などの管理作業や構成作業も行えます。
詳細については、rbac(5) のマニュアルページと『Sun Cluster Geographic Edition のシステム管理』の「Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアと RBAC」を参照してください。
サブコマンドは、コマンドにより実行されるアクションを指定します。コマンド行で指定できるサブコマンドは 1 つだけです。
サポートされるサブコマンドには次のものがあります。
データ複製ディスクデバイスグループを保護グループの一部にすることができます。
アプリケーションリソースグループを保護グループの一部にすることができます。
追加するリソースグループがオンラインである場合、リソースグループを追加する前に保護グループもオンラインにする必要があります。geopg add-resource-group コマンドが失敗するのは、保護グループがオフラインであり、追加されるリソースグループがオンラインである場合です。
オフラインであるリソースグループを追加する時点で保護グループがすでに起動されている場合、リソースグループはオフラインのままになります。オフラインのリソースグループを起動するには、コマンド geopg start を使用します。
保護グループまたはデータ複製ディスクデバイスグループを作成します。
保護グループを作成する場合、管理モジュールはローカル構成を更新し、リモートクラスタに構成の変更を通知します。
保護グループを削除します。
パートナークラスタ上ですでに作成されている保護グループ用のローカル構成を作成します。
パートナークラスタが接続されている場合、既存の保護グループの構成は、保護グループをホストするパートナークラスタに伝播されます。パートナークラスタが切断されている間、またはパートナーがパートナーシップに参加する前に保護グループを作成する場合、geopg get コマンドを使用して構成を伝播する必要があります。
定義済みの保護グループ
保護グループに組み込まれたリソースグループ
運用状態の情報
データ複製ディスクデバイスグループのプロパティーを変更します。
保護グループからデータ複製ディスクデバイスグループを削除します。
データ複製デバイスグループを削除しても、データ複製は停止せず、またそのデータ複製デバイスグループのデータ複製状態は変更されません。
保護グループからリソースグループを削除します。
アプリケーションリソースグループを削除しても、アプリケーションリソースグループは オフライン 状態に変更されません。
保護グループのプロパティーを変更します。
保護グループをアクティブにします。サブコマンドがアクティブにされた後、クラスタ上の保護グループのロールは、ユーザーが保護グループを構成した時点でユーザーがクラスタに割り当てたロールになります。
保護グループは、次のレベルでアクティブにすることができます。
保護グループが構成されたすべてのクラスタ上。
保護グループの主クラスタ上のみ。二次クラスタは非アクティブ状態のままになります。
主クラスタがアクティブ状態になったあとで、保護グループの二次クラスタ上のみ。
保護グループをアクティブにすることで、次のイベントを実行できるようになります。
保護グループの構成の検証。
クラスタによる、ある操作が完了したかどうかの判別。
データ複製の起動。
保護されたアプリケーションの起動。
パートナーに到達可能である場合、パートナークラスタへの保護グループのアクティブ化の通知。
保護グループのアクティブ化を解除します。保護グループは、次のレベルでアクティブ化を解除できます。
保護グループが構成されたすべてのクラスタ上。
保護グループの主クラスタ上のみ。二次クラスタはアクティブ状態のままになります。
保護グループの二次クラスタ上のみ (主クラスタが非アクティブ状態にされた後)。
保護グループのクラスタの割り当て済みロールを切り替えます。
パートナークラスタの状態を考慮することなく、あるクラスタを強制的に 主 クラスタにします。
geopg takeover コマンドが正常に実行されたあとで二次クラスタ上の保護グループを再びアクティブにする場合は、データ回復とデータの同期処理が必要になることがあります。
可能な場合は、geopg takeover コマンドの代わりに geopg switchover コマンドを使用して、パートナークラスタ間での調整を行い、複製されたデータの損失を回避します。
geopg takeover コマンドは、新しい主クラスタが緊急に必要になる場合だけ使用してください。そのような状況では、データの消失と修復のほか、二次クラスタ上の保護グループの再アクティブ化が避けられません。
ローカル保護グループの構成情報とそのパートナーの構成情報を再同期させます。
動的な値の妥当性検査を実行することで、ローカルクラスタ上の保護グループを検証します。
次のオプションがサポートされています。
保護グループをアクティブにしたまま、データ複製のみのアクティブ化を解除する必要があることを指定します。このオプションを使用しない場合、保護グループ全体でアクティブ化が解除されます。データ複製サブシステムをすでに停止した保護グループを停止するには、geopg stop コマンドをもう一度実行し、このオプションを除外する必要があります。
保護グループのクラスタ間のデータ複製に関するデータ複製メカニズムを指定します。
data-rep-type は、次のいずれかの文字列である必要があります。
データ複製メカニズムが Hitachi TrueCopy であることを指定します。この製品は Command and Control Interface RAID-Manager/Solaris バージョン 01-10-03/02 で動作しますが、これには Sun StorEdgeTM 9970/9980 Array または Hitachi Lightning 9900 Series ストレージハードウェアが必要です。
データ複製メカニズムが、パッチを適用した Sun Availability Suite Remote Mirror Release 3.2 であることを指定します。
コマンドをローカルクラスタに対してだけ実行させるか ( local)、あるいは保護グループが構成されている両方のクラスタに対して実行させるか (global) を指定します。
ユーザーに確認することなく、強制的にコマンドを実行します。
作成されるディスクデバイスグループの名前を指定します。
保護グループの主クラスタにするクラスタの名前を指定します。
データ複製を、当該保護グループに使用してはならないことを指定します。このオプションを省略すると、データ複製は保護グループと同時に始まります。
create サブコマンドととに使用した場合、ローカルクラスタのロールを PRIMARY または SECONDARY のいずれかに指定します。geopg switchover コマンドを使用することで、クラスタのロールを変更できます。
保護グループのプロパティーを設定します。
保護グループプロパティーに値を割り当てるには、 name=statement ペア文を使用します。複数の文を使用して、一度に複数のプロパティーを設定できます。
定義済みのプロパティーについては、詳細説明の節を参照してください。
保護グループの名前を指定します。このオプションを使用して指定されている保護グループがすでに存在する場合、create サブコマンドは失敗します。指定された保護グループが有効ではない場合、set-prop サブコマンドは失敗します。
当該保護グループをアクティブにできるクラスタを含むパートナーシップの名前を指定します。
バージョン情報を表示します。このオプションにより、後続の引数の解釈が停止されます。
ヘルプ情報を表示します。このオプションにより、後続の引数の解釈が停止されます。
一部のシェルでは、疑問符は特別な文字として解釈される場合があります。引用符 (-"?") またはエスケープ文字を使用して、パターンマッチングを回避します。
次の表にプロパティーを示します。これらのプロパティーの値は作成時に割り当てられます。true や false などのプロパティー値は、大文字と小文字は区別されません。プロパティー調整のタイミングについての詳細は、プロパティー説明に示されています。
保護グループの作成に使用される時点での保護グループの説明です。
オプションのプロパティーです。
タイプ: 文字列型。
デフォルト値 : なし
チューニングの推奨事項: 作成時に割り当て、実行時に調整することを推奨します。
保護グループの主クラスタが変わる場合に実行する実行可能コマンドの絶対パスを指定します。このパスは、保護グループをホストするすべてのパートナークラスタで有効である必要があります。
オプションのプロパティーです。
タイプ: 文字列型。
デフォルト値 : なし
チューニングの推奨事項: 作成時に割り当て、実行時に調整することを推奨します。
ロール変更コールバックコマンドの実行時に、コマンド行の最後にあるシステム定義引数に続く文字列を指定します。
オプションのプロパティーです。
タイプ: 文字列型。
デフォルト値 : なし
チューニングの推奨事項: 作成時に割り当て、実行時に調整することを推奨します。
保護グループのタイムアウト期間を秒単位で指定します。
保護グループを作成する際にのみ使用されます。
オプションのプロパティーです。
タイプ: 整数型。少なくとも最小値 20 が必要です。
デフォルト値 : 200 秒。
チューニングの推奨事項: 作成時に割り当て、実行時に調整することを推奨します。
複製メカニズムのプライマリになることができるマシンのホスト名のリストです。このリストはコンマで区切ります。
オプションのプロパティーです。
タイプ: 文字配列。
チューニングの推奨事項: このプロパティーを調整できるのは保護グループがオフラインの状態にある場合だけです。
デフォルト値 : 空。
ファイル内で定義されているボリュームセットが有効であるかどうかを定義します。True か False のいずれかに設定します (大文字と小文字の区別なし)。
オプションのプロパティーです。
タイプ: ブール型。
チューニングの推奨事項: このプロパティーは、作成、複製、または同期の最中に正常に検証されたあとでは調整できません。
デフォルト値 : False。
ディスクデバイスグループの複製に使用されるローカル論理ホスト名を定義します。論理ホスト名では下線 (_) を使用しないでください。
必須プロパティーです。
タイプ: 文字列型。
チューニングの推奨事項: このプロパティーは、作成、複製、または同期の最中に正常に検証されたあとでは調整できません。
デフォルト値 : なし
ディスクデバイスグループの複製に使用されるリモート論理ホスト名を定義します。
必須プロパティーです。
タイプ: 文字列型。
チューニングの推奨事項: このプロパティーは、作成、複製、または同期の最中に正常に検証されたあとでは調整できません。
デフォルト値 : なし
データが書き込まれるディスクデバイスグループのリストです。リストはコンマで区切ります。
オプションのプロパティーです。
タイプ: 文字配列。
チューニングの推奨事項: このプロパティーを調整できるのは保護グループがオフラインの状態にある場合だけです。
デフォルト値 : 空。
複製メカニズムのプライマリになることができるマシンのホスト名のリストです。このリストはコンマで区切ります。
オプションのプロパティーです。
タイプ: 文字配列。
チューニングの推奨事項: このプロパティーはいつでも調整できます。
デフォルト値 : 空。
ディスクデバイスグループにより使用されるフェンスレベルを定義します。フェンスレベルにより、そのディスクデバイスグループの主ボリュームおよび二次ボリューム間での整合性のレベルが決定されます。とりうる値は data、status、never、および async です。
このプロパティーは、現在のペア状態が SMPL のときに、任意の有効な Fence_level に設定できます。
必須プロパティーです。
タイプ: 列挙型。
チューニングの推奨事項: このプロパティーを調整できるのは保護グループがオフラインの状態にある場合だけです。Hitachi TrueCopy デバイスグループの場合、ペアがすでに作成されていれば、このプロパティーはペアの現在の Fence_level のみに設定できます。すでに存在するペアの Fence_level を変更する場合は、最初に Hitachi TrueCopy CCI コマンドを使用して変更し、続いてプロパティーを新しい Fence_level に調整してください。
デフォルト値 : なし
次の属性については、attributes(5) のマニュアルページを参照してください。
属性タイプ |
属性値 |
---|---|
アーキテクチャー |
SPARC |
使用可能 |
SUNWscgctl |
インタフェースの安定性 |
発展中 |
rbac(5)、geops(1M)