はじめに

この『Solaristrademark Security Toolkit 4.1 リファレンスマニュアル』には、Solaris Security Toolkit ソフトウェアの内部仕様を理解するとともに、使用するために必要な参考情報が記載されています。このマニュアルの主な対象読者は、Solaristrademark Operating System (OS) バージョン 2.5.1 から バージョン 9 までのセキュリティーの確保を目的に Solaris Security Toolkit ソフトウェアを使用するユーザーです。具体的には、管理者、コンサルタント、およびサンのシステムの新規配備または配備済みシステムのセキュリティー確保を担当する方々です。記載されている説明内容は、このソフトウェアを JumpStarttrademark モードまたはスタンドアロンモードのいずれかで使用する場合に適用されます。

このマニュアルでは、以下の用語が使用されています。これらの用語を理解しておくことが重要です。


お読みになる前に

このマニュアルは、UNIX® システム、特に Solaristrademark オペレーティング環境のシステムでの作業経験を持つ Sun Fire システム管理者を対象にしています。このような経験がない場合は、まずこのシステムに付属の Solaris ユーザーおよびシステム管理者向けマニュアルを読み、UNIX システム管理のトレーニングの受講を検討してください。


マニュアルの構成

このマニュアルには Solaris Security Toolkit ソフトウェアコンポーネントに関する参考情報が記載されており、以下の章で構成されています。

第 1 章では、フレームワーク関数の使用、追加、変更、および削除について説明します。フレームワーク関数を使用すると、ソースコードを変更せずに Solaris Security Toolkit ソフトウェアの動作を柔軟に変更することができます。

第 2 章では、Solaris Security Toolkit ソフトウェアに含まれているファイルテンプレートを使用、変更、およびカスタマイズする方法について説明します。

第 3 章では、ドライバの使用、追加、変更、および削除について説明します。この章で取り上げるドライバは、Solaris OS システムを強化、最小化、および監査するために、Solaris Security Toolkit ソフトウェアで使用されるドライバです。

第 4 章では、終了スクリプトの使用、追加、変更、および削除について説明します。この章で取り上げるスクリプトは、Solaris OS システムを強化および最小化するために Solaris Security Toolkit ソフトウェアで使用されるスクリプトです。

第 5 章では、監査スクリプトの使用、追加、変更、および削除について説明します。

第 6 章では、環境変数の使用について説明します。この章で取り上げる変数は、Solaris Security Toolkit ソフトウェアで使用されるすべての変数です。また、これらの変数値をカスタマイズする際のヒントとテクニックについても説明します。


UNIX コマンド

このマニュアルには、システムの停止、システムの起動、およびデバイスの構成などの基本的な UNIX® コマンドと操作手順が含まれていない場合があります。これらについては、以下を参照してください。

http://docs.sun.com


シェルプロンプトについて

シェル

プロンプト

UNIX の C シェル

マシン名%

UNIX の Bourne シェルと Korn シェル

$

スーパーユーザー (シェルの種類を問わない)

#



書体と記号について

書体または記号[1]

意味

AaBbCc123

コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例。

.login ファイルを編集します。

ls -a を実行します。

% You have mail.

AaBbCc123

ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して表します。

% su

Password:

AaBbCc123 またはゴシック

コマンド行の可変部分。実際の名前や値と置き換えてください。

rm filename と入力します。

rm ファイル名 と入力します。

『 』

参照する書名を示します。

『Solaris ユーザーマニュアル』

「 」

参照する章、節、または、強調する語を示します。

第 6 章「データの管理」を参照。

この操作ができるのは「スーパーユーザー」だけです。

\

枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅をこえる場合に、継続を示します。

% grep `^#define \

XV_VERSION_STRING'



Sun のオンラインマニュアル

各言語対応版を含むサンの各種マニュアルは、次の URL から表示、印刷、または購入できます。

http://www.sun.com/documentation


サン以外の Web サイト

サンは、このマニュアルに記載されているサン以外の Web サイトの有効性について責任を負いません。サンは、このようなサイトまたはリソースで提供されるコンテンツ、広告、製品、その他の資料を承認するものではなく、いかなる責任も負わないものとします。このようなサイトまたはリソースで提供されるコンテンツ、商品、サービスを使用あるいは信用した結果として生じた、もしくは生じたと主張される損害または損失に対して、サンは一切責任を負いません。


参考文献

ここでは、関連記事と書籍、および Web サイトを示します。

記事および書籍

Web サイト


サポートされている Solaris OS バージョンの実行

サンでは、Solaris Security Toolkit ソフトウェアを Solaris 8 または Solaris 9 オペレーティングシステムで使用する場合にのみサポートを提供しています。Solaris Security Toolkit ソフトウェアは Solaris 2.5.1、Solaris 2.6、および Solaris 7 オペレーティングシステムで使用することもできますが、これらのオペレーティングシステムで使用する場合、Sun ではサポートを提供していません。

Solaris Security Toolkit ソフトウェアは、インストールされている Solaris オペレーティングシステムのバージョンを自動的に検出し、そのバージョンに合わせて適切なタスクを実行します。


サポートされている SMS バージョンの実行

System Management Services (SMS) を使用してシステムコントローラ (SC) を実行している場合、使用している SMS のバージョンが 1.3 から 1.4.1 までであれば、サンでは Solaris Security Toolkit 4.1 ソフトウェアに対してサポートを提供しています。


Sun の技術サポート

このマニュアルに記載されていない技術的な問い合わせについては、次の URL にアクセスしてください。

http://www.sun.com/service/contacting


コメントをお寄せください

弊社では、マニュアルの改善に努力しており、お客様からのコメントおよびご忠告をお受けしております。コメントは下記よりお送りください。

http://www.sun.com/hwdocs/feedback

コメントには下記のタイトルと Part No. を記載してください。

Solaris Security Toolkit 4.1 リファレンスマニュアル』, Part No. 819-1037-10


1 (表の脚注) 使用しているブラウザにより、これら設定と異なって表示される場合があります。