Solaristrademark Security Toolkit 4.1 ご使用にあたって

このマニュアルでは、Solaris Security Toolkit 4.1 (JASS とも呼ばれる) ソフトウェアのリリース情報として、以下の項目について説明します。


Solaris Security Toolkit 4.1 で既知の制限事項

この節では、Solaris Security Toolkit 4.1 ソフトウェアの既知の制限事項について説明します。


一般的な問題

この節では、Solaris Security Toolkit 4.1 ソフトウェアに関連する一般的な問題について説明します。

SMS ソフトウェアと Solaris Security Toolkit

サポートされる SMS のアップグレードとダウングレードについては、SMS ハイエンドシステム製品のマニュアルに記載されています。Solaris Security Toolkit 4.1 によってセキュリティー強化されたシステムコントローラ上で SMS のアップグレードまたはダウングレード操作を行う場合は、アップグレードまたはダウングレード完了後、システムコントローラを監査モードで実行してください。監査モードで実行すると、システムコントローラが適切な構成であることを確認できます。脆弱性が指摘された場合は、セキュリティー強化を再実行してください。

Solaris Security Toolkit と CTRL-C キー操作

Solaris Security Toolkit によるセキュリティー強化操作と undo 操作中に CTRL-C キー操作を行うと、システムが矛盾した状態になる可能性があります。本来ならば、セキュリティー強化操作を中断するのではなく、セキュリティー強化操作が完了してから、次に undo 操作が実行されなければなりません。CTRL-C キー操作は、エラー処理や、Toolkit による処理の中断に使用しないでください。セキュリティー強化操作や undo 操作は、前の操作が完全に終了してから再実行してください。

fix-modes による警告の表示

パッケージのインストール中に fix-modes を実行すると、セキュアモードの警告が表示されます。この警告は、Solaris ソフトウェアのファイルフォーマット上の問題から表示されたもので、無視してかまいません。

Solaris Security Toolkit 4.1 に関するアンケート

Solaris Security Toolkit に対するユーザーの皆様のニーズや要望をよりよく理解するために、Documentation ディレクトリ ($JASS_HOME/Documentation/QUESTIONNAIRE) にアンケートを用意しました。このアンケートの目的は、当社開発者が皆様のご要望を把握した上で、さらに今後の開発に取り組んでいくためのものです。皆様のご意見、ご要望をお待ちしております。

アンケートに記入されましたら、sst-questionnaire@sun.com までお送りください。


Solaris Security Toolkit 4.1 マニュアルの Part No.

このリリースのソフトウェアマニュアルは、以下の Web サイトで入手できます。

http://www.sun.com/products-n-solutions/hardware/docs/ Software/enterprise_computing/systems_management/sst/index.html

マニュアルのファイル名は、マニュアルのタイトルと対応する Part No. と同じです。

817-7653-10.pdf -『Solaris Security Toolkit 4.1 管理マニュアル』

819-1037-10.pdf -『Solaris Security Toolkit 4.1 リファレンスマニュアル』

819-1036-10.pdf -『Solaris Security Toolkit 4.1 マニュアルページガイド』

819-1039-10.pdf -『Solaris Security Toolkit 4.1 ご使用にあたって』


Solaris Security Toolkit 4.1 ソフトウェアのバグ

この節では、Solaris Security Toolkit 4.1 ソフトウェアに関して判明している最も重要なバグと RFE について説明します。

undo により logadm.conf の変更が報告される (BugID 5067303)

update-cron-log-size.fin スクリプトと enable-process-accounting.fin スクリプトを使用してシステムのセキュリティーを強化した後、システムを再起動して強化処理を元に戻すと、元に戻す (undo) 処理から /etc/logadm.conf ファイルが変更されたことが報告され、通常のバックアップ (Backup)、強制 (Force)、保持 (Keep) オプションからの選択を求めるプロンプトが表示されます。

ユーザーは手動による /etc/logadm.conf ファイルの編集を行っていないため、本来ならば、元に戻す処理が正常に行われ、ユーザーの操作は必要とされないはずです。

回避策: この場合、強制オプションを選択します。

/etc/logadm.conf が編集されている場合は、バックアップオプションか保持オプションを選択します。

s15k-static-arp.fin でプラットフォーム名がハードコードされていることによる、ハイエンド SC のセキュリティー強化での問題 (BugID 6174216)

s15k-static-arp.fin では、プラットフォーム名がハードコードされています。smsconfig -m を使用してプラットフォーム名を変更すると、このスクリプトは動作しなくなります。

回避策: s15k-static-arp.fin を編集して、sun15- を新しいプラットフォーム名に変更します。

Solaris Security Toolkit 4.1 マニュアルのミス

リファレンスマニュアルで banner.msg の記載が欠落している (BugID 6177578)

『Solaris Security Toolkit 4.1 リファレンスマニュアル』第 4 章の「set-banner-ftpd.fin」の節のファイルリストに /etc/ftpd/banner.msg ファイルが記載されていません。

回避策: 特にありません。これはマニュアルの印刷ミスです。このファイルは、実際のソフトウェアには含まれています。

削除すべき env var の記載 (BugID 6177598)

環境変数 JASS_SHELL_DISABLE は使用されなくなり、Solaris Security Toolkit 4.1 ソフトウェアからは削除されています。『Solaris Security Toolkit 4.1 リファレンスマニュアル』にはこの変数に関する記載がありますが、本来は削除すべきものです。

回避策: この変数を使用しないでください。この変数は機能しません。


Solaris Security Toolkit 4.1 ソフトウェアに影響するバグ

この節では、Solaris Security Toolkit 4.1 ソフトウェアに影響する、他のソフトウェアの重要なバグについて説明します。

このリリースの時点では、Solaris Security Toolkit 4.1 ソフトウェアに影響する既知のバグはありません。