更新日付: 2005 年 1 月 20 日

Sun[tm] Studio 10 リリースノート (Linux プラットフォーム)

Sun Studio 10 リリースノート (Linux プラットフォーム) 最新のインストール情報とソフトウェアの情報を記載したものです。

このリリースノートの情報は、このリリースに付属する各コンポーネントの Readme ファイルの情報よりも優先します。

Readme ファイルは、以下の場所に置かれています。 file:/installation_directory/sunstudio10/prod/lib/locale/ja/html/mr/READMEs
デフォルトの installation_directory/opt/sun です。


目次

  1. システム要件
  2. インストーラ別のディスク容量条件
  3. インストール情報
  4. IDE について
  5. 今後のリリースで削除される機能
  6. マニュアル



A. システム要件

Sun Studio 10 ソフトウェア (Linux プラットフォーム) は以下のプラットフォームにインストールすることができます。 Sun Studio 10 Solaris プラットフォームへのインストール方法については、『Sun Studio 10 リリースノート (Solarisプラットフォーム)』を参照してください。

システム要件を以下に示します。



オペレーティングシステム Sun Java Desktop System, Release 2
SUSE Linux Enterprise Server 8 (en ロケールのみ、ja および zh ロケールはサポートしていません)
RedHat Enterprise Linux 3
CPU 推奨: Sun Fire B200x Blade Server
(AMD Mobile Athlon XP 1800+ 1.53 GHz) 、Sun Fire V60x Server
(Intel Xeon 2.0 GHz)
最小: Pentium III 500 MHz
メモリー 推奨: 1 G バイト
最小: 512 M バイト
スワップ領域 推奨: 2 G バイト
最小: 1 G バイト
使用ディスク領域 製品によって異なります。インストーラ別のディスク容量条件を参照してください。
J2SE テクノロジ J2SE 1.4.2_06 テクノロジ
コンパイラ GCC 3.2 ファミリ
スワップ領域を確認または追加するには、『Sun Studio 10 インストールガイド (Linux プラットフォーム)』の「システム要件」を参照してください。 このマニュアルは、製品 CD または http://docs.sun.com から参照できます。

B. インストーラ別のディスク容量条件

Sun Studio 10 (Linux プラットフォーム版) ソフトウェアのインストールに必要なディスク容量は 517 M バイトです。使用するインストーラごとに必要となるディスク容量を以下に示します。

インストーラ 必要なディスク容量の目安 (M バイト)

Sun Studio 10 ソフトウェア

406.4

J2SE 1.4.2_06 テクノロジ

  91.0

他社製ソースコード

  19.4



C. インストール情報

Sun Studio 10 リリースのインストーラの新機能とインストールに関する既知の問題について説明します。

旧製品とは異なるディレクトリへのインストールが必要

Sun Studio 9 ソフトウェアがすでにインストールされている場合は、インストールの指示に従い、必ず別のディレクトリに Sun Studio 10 ソフトウェアをインストールしてください。Sun Studio 9 と同じディレクトリに Sun Studio 10 をインストールすると、パッケージをアンインストールする場合に、アンインストーラが誤ってもう一方のリリースのパッケージをアンインストールしてしまう可能性があります。
Sun Studio 10 Early Access、Sun Studio 10 Customer Acceptance ソフトウェアのいずれかがすでにインストールされている場合は、Sun Studio 10 ソフトウェアをインストールする前にこれらをアンインストールしてください。

バッチインストールプログラムを使用した簡単なインストールとアンインストール

batch_installer コマンドおよび uninstaller コマンドを使用することで、最小限の作業でソフトウェア製品をインストール/アンインストールできます。このプログラムの詳細は、『Sun Studio 10 インストールガイド (Linux プラットフォーム)』 を参照してください。

Java Desktop System 上で Sun Studio ソフトウェアを実行する場合は開発ツールパッケージグループが必要

JDS (Java Desktop System) ソフトウェア上で Sun Studio 10 ソフトウェアをインストールする場合は、JDS インストールに対して開発ツールパッケージグループを追加する必要があります。このパッケージグループは、デフォルトの JDS インストールではインストールされません。これは、コンパイラ、リンカー、ctags のような、ネイティブ言語アプリケーションのために JDS ソフトウェアを開発環境に変換するパッケージを含んでいます。 これらのパッケージまたは同等のプログラムがサーバー上にない場合、Sun Studio 10 は期待どおりに動作しません。

このパッケージグループをインストールする手順は、以下のとおりです。

  1. 以下を入力してスーパーユーザー (root) になります。
    % su
    Password:root-password
    
  2. 以下を入力して Java Desktop System Configurator を起動します。
    # yast2 &
    
  3. 右側のパネルで、「ソフトウェアのインストール/削除」を選択します。パッケージ情報ウィンドウが開きます。
  4. パッケージ情報ウィンドウの左側のパネルで、「開発ツール」を選択します。次に、ウィンドウの右下の「了解」をクリックします。「インストール」ウィンドウが開き、CD を正しく挿入するように指示するダイアログが表示されます。
  5. 要求の CD を挿入し、「了解」クリックします。開発ツールパッケージグループがインストールされます。
  6. インストールが完了したら、Configurator のウィンドウで「閉じる」をクリックします。
  7. 以下を入力してスーパーユーザー権限から抜けます。
    # exit
    

version コマンドが使用できない

Sun Studio 10 ソフトウェアの version コマンドは、Linux プラットフォームでは使用できません。Sun Studio 10 ソフトウェアのコンポーネント上のバージョン情報を確認するには、-V オプションを使用してください。dmake (DistributedMake) 用には、-v オプションを使用してください。

email_template.txt ファイルがない

このリリースでは、インストーラの「インストールの後で」ページで表示される email_template.txt が実際にはありません。

root の PATH 環境変数には Java[tm] 2 実行時環境の設定が必要

Sun Studio ソフトウェアのインストールに使用する root (スーパーユーザー) アカウントには、その PATH 環境変数に Java 2 実行時環境 (JRE) を設定する必要があります。PATH 環境変数に JRE が設定されているかどうかを確認するには、以下を入力します。
which java

JRE ソフトウェアは、http://java.sun.com/j2se/1.4.2/download.html でダウンロードすることができます。

バッチインストールでは、各 tar ファイルを別々のディレクトリに展開する必要がある

バッチインストールプログラムを使用して Sun Studio ソフトウェアをインストールする場合は、各製品の tar ファイルをそれぞれ別のディレクトリに展開する必要があります。

登録フォームに宛先のファックス番号、住所がない

ファックスまたは郵送で Sun Studio 10 製品を登録できる「登録」ウイザードのフォームに、ファックス番号、送り先の住所が含まれていません。製品登録のための国際ファックス番号は、512-434-1548 (米国)です。郵便の宛先は以下のとおりです。

Sun Microsystems, Inc.
Attn:Sun Developer Tools Product Registration
P.O. Box 201688
Austin, TX 78720-9783
United States of America

D. IDE について

Sun Studio 10 統合開発環境 (IDE) を使用する前に、必ず IDE の Readme を参照してください。 この Readme は、/installation_directory/sunstudio10/prod/lib/locale/ja/html/mr/READMEs/compiler_ide.html からアクセスできます。デフォルトの installation_directory/opt/sun です。

以下のような IDE の設定方法に関する重要な情報が含まれています。

IDE の起動

IDE を起動する方法は以下のとおりです。

  1. /installation_directory/sunstudio10/bin$PATH 環境変数に含まれており、Sun Studio ソフトウェアの別のリリースよりも前に指定されていることを確認します。
  2. 以下のコマンドを入力します。
    sunstudio &
    

sunstudio コマンドおよび引数についての詳細は、sunstudio(1) のマニュアルページを参照してください。このマニュアルページを表示するには、 /installation_directory/sunstudio10/man$MANPATH 環境変数に含める必要があります。

Java のデバッグ

Java プログラムのデバッグセッションを開始する前に、「ツール」>「Java 言語サポート」を選択して Java 言語サポートを有効にしてください。デバッグセッションが完了するまでは、常に有効にしておいてください。

デバッグセッションの進行中に Java 言語サポートの有効、無効を切り替えると、以下のような問題が発生します。

外部エディタの問題

Sun Studio 10 には、外部エディタ GVIM、XEmacs に関するいくつかの判明している問題があります。

E. 今後のリリースで削除される機能

以下に示す機能は、今後リリースされる Sun Studio ソフトウェアではサポートされなくなる予定です。

dbxadb コマンド

dbx コマンド行デバッガの adb コマンド (adb-style コマンドの実行または adb モードの設定を行う) は、今後の Sun Studio リリースでは削除される予定です。

F. マニュアル

Sun Studio 10 のマニュアルについての情報を示します。このリリースノートの情報は、他のすべてのマニュアルの情報よりも優先します。

Sun Studio 10 (Linux プラットフォーム) に含まれるマニュアル

Sun Studio 10 の本リリースには、以下のマニュアル類が含まれています。

マニュアル要件

PDF 形式の製品マニュアルを表示するには、Adobe Acrobat Reader ソフトウェアが必要です。このソフトウェアをダウンロードするには、http://www.adobe.co.jp/products/acrobat/readstep.html を参照してください。


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