dbx コマンドによるデバッグ

コード位置へのマッピング

dbx は、プログラムに関連するソースファイルおよびオブジェクトコードファイルの位置を知っていなければなりません。オブジェクトファイルのデフォルトディレクトリは、プログラムが最後にリンクされたときにオブジェクトファイルがあったディレクトリです。ソースファイルのデフォルトディレクトリは、最後のコンパイル時にそれらが存在したディレクトリです。ソースファイルまたはオブジェクトファイルを移動したか、またはそれらを新しい位置にコピーした場合は、プログラムを再リンクするか、または新しい位置に変更してから、デバッグを行う必要があります。

ソースファイルまたはオブジェクトファイルを移動した場合、その新しい位置を検索パスに追加できます。pathmap コマンドは、ファイルシステムの現在のディレクトリと実行可能イメージ内の名前のマッピングを作成します。このマッピングは、ソースパスとオブジェクトファイルパスに適用されます。

ディレクトリ from から ディレクトリ to への新しいマッピングを確立するには、次のように入力します。


pathmap [-c] from to

-c を使用すると、このマッピングは、現在の作業ディレクトリにも適用されます。

pathmap コマンドは、ホストによってベースパスの異なる、自動マウントされた明示的な NFS マウントファイルシステムを扱う場合でも便利です。-c は、現在の作業ディレクトリが自動マウントされたファイルシステム上で不正確なオートマウンタが原因で起こる問題を解決する場合に使用してください。

/tmp_mnt/ のマッピングはデフォルトで存在します。