現在の引数でプログラムを実行するには、run コマンドを単独で使用します。
run
新しい引数を使用してプログラムの実行を開始するには、次のように入力します。
run args
引数を付けないでプログラムを再実行するには、次のように入力します。
rerun
引数を付けないで next コマンドを実行すると、1 行実行します。実行する行が関数の場合は、その関数をすべて実行します。
next
next n
next コマンドの実行中に指定のシグナルを配信するには、次のように入力します。
next ... -sig sig
dbxenv 変数の step_events は、ステップ中にブレークポイントが有効になるかどうかを指定します。
next tid
指定 LWP をステップ実行するには、次のように入力します。
next lwpid
これは、関数をとばすときに、すべての LWP を暗黙で再開するものではありません。明示的な tid または lwpid が指定されている場合、総称 next のデッドロック回避手段は無効になります。
マルチスレッドプログラムでは、関数呼び出しに移動すると、その関数の実行中すべての LWP が暗黙指定で開始されて、デッドロックを回避します。非活動状態のスレッドをとばすことはできません。
cont コマンドは、実行を続ける場合に使用します。マルチスレッドプロセスでは、すべてのスレッドが再開されます。
cont
lineid で指定された行で実行を続けるには、次のように入力します。lineid は任意指定です。
cont lineid
signo で指定されたシグナルで実行を続けるには、次のように入力します。
cont ... -sig signo
特定のスレッドまたは LWP から実行を続けるには、次のように入力します。
cont ... id
実行を続けて、フォークされたプロセスの後を追うには、次のように入力します。
cont ... -follow parent|child
step コマンドに引数を付けずに実行すると、1 行ステップ実行します。
step
step n
n 行ステップ実行して、現在の関数から出るには、次のように入力します。
step up n
step コマンドの実行中に指定のシグナルを配信するには、次のように入力します。
step ... -sig sig
dbxenv 変数 step_events は、ブレークポイントがステップ中に有効になるかどうかを指定します。
指定のスレッドをステップ実行するには、次のように入力します (step up は適用されません)。
step ... tid
指定の LWP をステップ実行するには、次のように入力します。
step ... lwpid
これにより、関数をステップ実行するときにすべての LWP が暗黙で再開されることはありません。明示的な tid または lwpid が指定されている場合、総称 step のデッドロック回避手段は無効になります。
マルチスレッドプログラムでは、関数呼び出しに移動すると、その関数呼び出しの間中、すべての LWP が暗黙で再開されて、デッドロックを回避します。非活動状態のスレッドのステップ実行はできません。
debug コマンドは、デバッグ中のプログラムの名前と引数を出力します。
debug
プロセスまたはコアを指定しないでプログラムのデバッグを開始するには、次のように入力します。
debug program
コアファイル core を持つプログラムのデバッグを開始するには、次のように入力します。
debug -c core program または debug program core
プロセス ID pid を持つプログラムのデバッグを開始するには、次のように入力します。
debug -p pid program または debug program pid
コアファイルが一致しない場合でも、その読み込みを強制的に実行するには、次のように入力します。
debug -f ...
すべての display、trace、when、および stop コマンドを保存するには、次のように入力します。-r オプションが指定されていない場合は、delete all と undisplay 0 が実行されます。
debug -r
プログラム名 がダッシュで始まる場合でもプログラムのデバッグを開始するには、次のように入力します。
debug [options] -- program
detach コマンドは、dbx をターゲットから切り離して、保留中のシグナルすべてをキャンセルします。
detach
指定のシグナルの転送中に切り離すには、次にように入力します。
detach -sig sig