dbx コマンドによるデバッグ

dbx の変更の検査

.dbxinit ファイルの使用

dbx を以前から使用しているユーザーは、新しい .dbxrc ファイルではなく、.dbxinit ファイルを使用している可能性があります。.dbxrc ファイルがある場合、dbx はそれを読み取って、.dbxinit ファイルを無視します。必要であれば、次の行を .dbxrc ファイルに追加することによって、dbx で両方のファイルを読み取ることができます。


kalias alias=dalias
source ‾/.dbxinit
kalias alias=kalias

.dbxrc ファイルがなくて、.dbxinit ファイルがある場合は、次の警告メッセージが表示されます。


.dbxinit 互換モードを使用します。詳細は 'help .dbxrc' を参照してください。

現在 dbx は、.dbxinit ファイルを読み取りますが、この機能は今後のリリースでなくなる可能性があります。

.dbxinit ファイルを使用している場合は、.dbxrc ファイルを代わりに使用する方法について、第 2 章「dbx のカスタマイズ」を参照してください。

別名の定義

alias コマンドは、dalias または kalias の事前定義された別名です。

シンボル / および ?

Korn シェルベースのパーサーの説明では、/ (スラッシュ) コマンドを UNIX のパス名と区別できないため、名前変更する必要があります。代わりに search を使用してください。

次の例は、ルートディレクトリからファイル abc を実行する方法を示します。


(dbx) /abc

同様に、? (疑問符) は現在シェルメタキャラクタであるため、名前変更する必要があります。代わりに bsearch を使用してください。

次の例では、最後の 3 文字が abc である 4 文字のファイル名を持つ、カレントディレクトリ内のファイルすべてに一致するパターンを読み取ってから、結果のコマンドを実行します。


(dbx) ?abc

前述のコマンドを頻繁に使用する場合は、それらの別名を作成することができます。

alias ff=search

前方検索 

alias fb=bsearch

後方検索 

組み込みスラッシュコマンド

組み込みスラッシュコマンドは名前が変更されました。このコマンドは現在無効です。


0x1234/5X

examine コマンドか、またはその別名である x を次のように使用してください。


examine 0x1234/5X
x 0x1234/5X

set の代わりに assign を使用する

set は Korn シェルの set コマンドになり、assign の別名ではなくなりました。