dbx コマンドによるデバッグ

例 1: 内部空領域が使い果たされた場合

完全再リンクメッセージの最も一般的なものは、次のような「internal free space exhausted」メッセージで、内部空領域が使い果たされたことを意味するものです。

# test1.o を作成します。

# 最小限のデバッグ情報を含む a.out を
作成します。

# 1 行目のコンパイルとリンクを行い、
すべてのデバッグ情報を a.out に保存します。
$ cat test1.c 
int main() { return 0; }
$ /bin/rm -f a.out
$ cc -xildon -c -g test1.c
$ cc -xildon -z i_verbose -g test1.o
$ cc -xildon -z i_verbose -g test1.c
ild: (完全な再リンク中) 出力ファイルの内部
空き領域を使い果たしました (セクション)
$

上記のコマンドは、1 行目のコンパイルから 2 行目のコンパイルに移行したことにより、実行可能ファイルのサイズがデバッグ情報で肥大したことを示しています。このサイズの肥大により、内部の空領域が不足したため、ild は完全再リンクを実行します。