Sun Management Center 3.5 インストールと構成ガイド

Solaris プラットフォーム上におけるコンポーネントの起動

この節では、グラフィカルユーザインタフェース (GUI) とコマンド行スクリプトを使用して Sun Management Center コンポーネントを起動する方法について説明します。

es-guistart によるコンポーネントの起動

この GUI ウィザードを使用することで、以下の手順にしたがって特定の Sun Management Center コンポーネントを起動できます。

es-guistart を使用して Sun Management Center を起動する方法
  1. Sun Management Center コンポーネントを起動したいマシンにスーパーユーザとしてログインします。

  2. /opt/SUNWsymon/sbin ディレクトリへ移動します。

  3. 次のコマンドを入力して Start ウィザードを実行します。

    # ./es-guistart

    「起動するコンポーネントの選択」画面が表示されます。

    マシンにインストールされているコンポーネントに応じ、以下のオプションの 1 つ以上を選択できます。

    • サーバコンポーネントを起動

    • Sun Management Center エージェントを起動

    • プラットフォームエージェントを起動

    • プラットフォームエージェントのインスタンスを起動

  4. 起動したいコンポーネントを選択し、「次へ」をクリックします。

    「コンポーネントを起動しています」画面が表示され、各コンポーネントのステータスが示されます。

es-start によるコンポーネントの起動

es-start コマンド行スクリプトは、特定の Sun Management Center コンポーネントを起動するために使用できます。es-start コマンドの構文は次のとおりです。

es-start -achlYAS [-y instance-name] [ -- args... ]

次の表に、es-start コマンドのオプションを示します。

表 8–1 es-start のオプション

オプション 

パラメータ 

定義 

-a

 

エージェントを起動する 

-c

 

コンソールを起動する 

-c

-- -XmxNNm

NN M バイトのヒープサイズを使用してコンソールを起動する

-c

-- -p port-number

コンソールを起動し、port-number を使用してデフォルトポートを上書きする

-h

 

es-start のオプションを一覧表示する

-l

 

プラットフォームエージェントを起動する 

-y

instance-name

プラットフォームエージェントの新しいインスタンスを起動する (instance-name はユーザが指定するプラットフォームインスタンスの名前)

-Y

 

プラットフォームエージェントのすべてのインスタンスを起動する 

-A

 

コンソール以外のコンポーネントをすべて起動する 

-S

 

サーバとサーバのサブコンポーネントをすべて起動する 

-S

-- -XmxNNm

NN M バイトのヒープサイズを使用してサーバとサーバのサブコンポーネントをすべて起動する

 

以下の例は、es-start とこのコマンドのパラメータの使用方法を示しています。

Sun Management Center プロセスをすべて起動するには、次のように入力してください。


# /opt/SUNWsymon/sbin/es-start -A

コンソール、サーバ、およびエージェントを起動するには、次のように入力してください。


# /opt/SUNWsymon/sbin/es-start -Ac

コンソールの起動時に最大のヒープサイズを指定するには、es-start -c パラメータと -X パラメータを使用してください。


# /opt/SUNWsymon/sbin/es-start -c -- -Xmx100m

コンソールの起動時に特定のポートを指定するには、es-start -c パラメータと -p パラメータを使用してください。


# /opt/SUNWsymon/sbin/es-start -c -- -p 2090

サーバの起動時に最大のサーバヒープサイズを指定するには、es-start-s パラメータと -X パラメータを使用してください。


# es-start -S -- -Xmx100m