Sun Management Center ソフトウェア管理フレームワークは、Sun Management Center の中核機能を提供するコンソールコンポーネント、サーバコンポーネント、およびエージェントコンポーネントから成る 3 層アーキテクチャをベースとしています。
Sun Management Center サーバは、管理作業を実行するとともに、管理作業の実行要求を Sun Management Center エージェントへ送信します。サーバには、ネットワークハードウェアとソフトウェアの情報や、ネットワークと Sun Management Center の構成などがデータベースとして保存されます。Sun Management Center サーバは、通常、専用のマシン 1 台にインストールされます。つまり、ネットワーク当たり 1 つあればすみます。
Sun Management Center エージェントは、Sun Management Center サーバの指令に対する応答、ローカルマシン上の管理情報のアクセス、アラームの判定、ローカルリソースの監視などの機能を果たします。エージェントは Sun Management Center サーバマシンには自動的にインストールされますが、ネットワーク上のほかのマシンについてはオプションです。各マシンに Sun Management Center エージェントをインストールすると、徹底した管理機能とレポート機能を利用できるようになります。
Sun Management Center Java コンソールは、ネットワークの監視と管理に使用できるグラフィカルユーザインタフェースです。
Sun Management Center Web サーバはサーバレイヤと同じホストに、サーバレイヤと共にインストールされます。
Web サーバを使用すると、以下のどちらかの Web ブラウザをサポートする任意のシステムから Sun Management Center の Web サーバコンソールにアクセスできます。
Netscape NavigatorTM 4.5.1 以降
Internet エクスプローラ 5.0 以降
Sun Management Center は、各システムにインストールされた Sun Management Center エージェントに要求を送信することによって処理を開始します。エージェントは SNMP 技術にもとづいてサーバ要求を処理するほか、データをローカルに収集して処理するというように自発的な処理も行います。エージェントは、SNMP トラップの送信や管理作業の実行のために監視状態で動作できます。また、管理者との連絡が困難な場合でも、カスタマイズされたルールやしきい値にもとづいてアラームを生成したり特定の処理を開始したりもできます。SNMP の詳細は、セキュリティキーと SNMP コミュニティ文字列とSNMP デーモンとレガシーエージェントを参照してください。
Sun Management Center エージェントの管理機能と監視機能は、読み込み可能なモジュールとして構成されます。柔軟性のあるこれらのエージェントモジュールを利用することで、システムごとに必要なだけの監視と管理を行えます。Sun Management Center コンソールから Sun Management Center エージェントにモジュールをさらに読み込む必要がある場合は、管理システムとエージェントシステムを妨害することなく動的に行えます。Sun Management Center モジュールの詳細は、『Sun Management Center 3.5 ユーザーガイド』の「Sun Management Center ソフトウェアのモジュール」を参照してください。