Sun Management Center 3.6.1 ユーザーガイド

サービス管理機能モジュール、バージョン 1.0

サービス管理機能 (SMF) モジュールは、ホストで実行されているサービスを監視、表示します。サービスの現在の状態を確認できます。ただし、サービスのプロパティーを作成、削除、変更することはできません。特定の条件が満たされている場合、ユーザーはサービスを有効または無効にできます。詳細は、「サービスの有効化と無効化」を参照してください。

SMF モジュールは、各サービスについて次の詳細情報を提供します。

表 C–139 サービスの詳細

フィールド 

説明 

FMRI 

Fault Management Resource ID。この ID は、システム上のサービスを一意に識別する。 

FMRI の構文は svc://host/category/service:instance で、

host は、サービスが実行されているホスト名。

category はサービスが属するカテゴリ。カテゴリはアプリケーション、デバイス、マイルストーン、ネットワーク、プラットフォーム、サイト、システムのどれか。

service:instance は、特定のサービスを示す。

例: svc://localhost/network/smtp:sendmail.

日時 

サービスの開始日時 

説明 

サービスの説明 

サービス状態 

サービスの現在の状態で、次の値のどれか。 

  • Online。動作中。

  • Offline。停止中、実行可能。

  • Disabled。停止中。

  • Maintenance。管理者が解決する必要のあるエラーが発生。

  • Degraded。依存サービスの一部が停止中。

  • Uninitialized。停止中。この状態は、あらゆるサービスの初期状態。


注 –

SMF モジュールが使用不可の場合でも、サービスの状態は変更できます。


SMF の詳細は、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の「サービスの管理 (概要)」および「サービスの管理 (手順)」を参照してください。

Procedureサービスの詳細を表示する

  1. トポロジまたは階層表示をナビゲートして、サービス管理機能モジュールにアクセスします。

    SMF モジュールにより、カテゴリに基づいてサービスが表示されます。表示されるサービスの詳細情報は、次のとおりです。サービスの開始日時、サービスの状態、FMRI (Fault Management Resource ID)、サービスの説明。

  2. サービスを選択します。

  3. マウスボタン 3 を押し、ポップアップメニューから「サービスの詳細」を選択します。

    「検索表示」が開き、サービスの詳細、選択されたサービスの依存関係、選択されたサービスに依存するサービス、選択されたサービス内のプロセスが表示されます。

サービスの有効化と無効化

次の条件が満たされている場合、ユーザーはサービスを有効または無効にできます。


注意 – 注意 –

デフォルトでは、/var/opt/SUNWsymon/cfg/smf-excl-d.dat ファイルには、Sun Management Center サービス、物理または論理ネットワークサービス、Milestone サービス、ファイルシステムサービスなどの必須のサービスが含まれています。このモジュールを使用して、これらのサービスを無効にすることはできません。ただし、 smf-excl-d.dat ファイル内の該当するエントリを削除することによって、これらサービスを無効にすることはできます。



注 –

/var/opt/SUNWsymon/cfg/smf-excl-d.dat ファイルが存在しない場合は、いかなるサービスも有効にしたり、無効にしたりすることはできません。


Procedureサービスを有効または無効にする


注意 – 注意 –

目的のサービスが無効になっていることを確認します。エージェントサービスを無効にした場合、アプリケーションはハングアップします。その場合は、コマンド行からエージェントを再起動する必要があります。


  1. トポロジまたは階層表示をナビゲートして、サービス管理機能モジュールにアクセスします。

  2. サービスを選択します。

  3. サービスを有効にするには、「サービス状態」リストから「online」を選択します。

  4. サービスを無効にするには、「サービス状態」リストから「disabled」を選択します。

Procedure アラームを設定する

「サービス状態」フィールドでアラームを設定することができます。

  1. トポロジまたは階層表示をナビゲートして、サービス管理機能モジュールにアクセスします。

  2. サービスによって、管理者が解決する必要があるエラーが検出されていた場合は、「サービス状態」リストから「maintenance」を選択します。

    サービスの状態が maintenance に変わると、アラームが生成されます。