Sun Management Center 3.6.1 ユーザーガイド

属性エディタの概要

モジュールデータプロパティーは、Sun Management Center モジュールの追加情報を提供します。属性エディタは、次のプロパティー監視条件をカスタマイズします。

属性エディタのウィンドウ上部には、パネルの切り替え可能な 1 つまたは複数のタブが表示されます。これらのタブは、指定したオブジェクトによって異なります。使用可能なタブと説明は、次の項目を参照してください。

属性エディタの「情報」タブ

「情報」パネルは、選択したオブジェクトの追加情報を表示します。オブジェクトによって固有情報も異なります。

属性エディタの「アラーム」タブ

「アラーム」タブでは、単純アラームに関連するデータプロパティーに対してのみアラー ムしきい値を設定できます。単純アラームは rCompare 規則を使用します。詳細は、付録 D 「Sun Management Center ソフトウェアの規則」を参照してください。単純アラームについては、表 10–1 を参照してください。

単純アラームは、監視データプロパティーがしきい値より大きいか小さいか、あるいはしきい値と一致するかしないかが基準となります。一方、複合アラームは一連の条件が真になると発生します。Sun Management Center におけるアラームの定義、肯定応答、使用についての詳細は、第 12 章「アラームの管理」を参照してください。


注 –

アラームしきい値を設定するためには、適切なセキュリティー (アクセス権) が必要です。詳細は、第 18 章「Sun Management Center のセキュリティー」を参照してください。


次の表は、監視プロパティーの一般的な単純アラーム制限を示したものです。アラーム制限は、「パラメータの説明」フィールドに表示されます。ユーザーは、選択したデータプロパティーに対して、これらのアラーム制限のうち 1 つまたは複数のしきい値を設定することができます。

表 10–1 Sun Management Center ソフトウェアの一般的な単純アラーム制限

アラーム制限 

説明 

重大しきい値 (>) 

値がこのフィールドの制限を超えると、重大 (赤色) アラームが発生する。 

警告しきい値 (>) 

値がこのフィールドの制限を超えると、警告 (黄色) アラームが発生する。 

注意しきい値 (>) 

値がこのフィールドの制限を越えると、注意 (青色) アラームが発生する。 

重大しきい値 (<) 

値がこのフィールドの制限を下回ると、重大 (赤色) アラームが発生する。 

警告しきい値 (<) 

値がこのフィールドの制限を下回ると、警告 (黄色) アラームが発生する。 

注意しきい値 (<) 

値がこのフィールドの制限を下回ると、注意 (青色) アラームが発生する。 

「アラーム」ウィンドウ

指定期間だけアラームが発生する。たとえば day_of_week=fri と入力した場合、金曜日にアラーム条件が存在する場合にのみ発生し、火曜日にアラーム条件が存在しても発生しない。

属性エディタの「処理」タブ

「処理」タブは、現在のデータプロパティーに対するアラーム処理が定義可能な場合にのみ表示されます。「処理」パネルを使用して、アラーム発生時のアクションを事前に定義することができます。


注 –

定義可能なアクションには、電子メールの送信や /var/opt/SUNWsymon/bin ディレクトリに格納されたスクリプトの実行などがあります。これらのスクリプトは、root アクセス権で実行します。


たとえば、「直前 5 分間の負荷平均」のデータプロパティーに重大アラームが発生したら必ずシステム管理者に電子メールを送信する、というアクションを定義することができます。

図 10–1 で示しているように、次のインスタンスに対して固有の処理を定義することができます。


注 –

「処理」ボタンの右側のチェックボックスで、アラーム処理を自動実行するか手動実行するか指定できます。デフォルトでは、あらゆる処理が自動実行で設定されます。


図 10–1 監視プロパティーの属性エディタ処理パネル

「処理」タブが選択された状態で、「Critical Action」フィールドに電子メール送信のアクションを表示した属性パネル。

「処理」ボタンをクリックすると、「処理の選択」ウィンドウが表示されます。このウィンドウでは、記録されたアラームアクションを作成または変更することができます。次のいずれかのアクションを実行できます。

アラーム処理の定義の詳細は、「アラーム処理を登録する」を参照してください。

属性エディタの「再表示」タブ

「再表示」パネルでは、指定したオブジェクトの再表示間隔を設定できます。再表示間隔は、Sun Management Center エージェントが監視プロパティーを抽出する間隔です。


注 –

ただし、再表示間隔は一部のデータプロパティーでしか変更できません。


再表示間隔の設定については、「再表示間隔を設定する」を参照してください。

属性エディタの「履歴」タブ

「履歴」パネルでは、監視プロパティーの古いデータを保存することができます。たとえば、「サンプリング間隔」フィールドの定義に従って、データポイントの履歴を 120 秒ごとに記録することができます。記録した情報は、次のいずれか一方の場所に格納できます。


注 –

選択した監視プロパティーのグラフを開いて、履歴データをグラフ表示することができます。メモリーキャッシュを指定した場合、グラフは履歴データで表示されます。