ここでは、次の作業を行う方法を示します。
万一のためのコールドバックアップの実行
ARCHIVELOGMODE の有効化 (Sun Management Center を停止し、アーカイブの設定を行います)
オンラインでのデータベースのバックアップ
オンラインバックアップには、メリットがあります。製品を停止することなく、最新時点のデータベースをバックアップできます。ARCHIVELOG モードはいつでも有効または無効にできます。
オンラインバックアップでは、製品が停止されることはありません。
(省略可能) コールドバックアップを行います。「コールドバックアップの実行する」を参照してください。
ARCHIVELOGMODE を有効にします。
スーパーユーザになります。
# /opt/SUNWsymon/sbin/es-config -a enable |
アーカイブを有効にしてもよいか、確認が求められます。
「y」と入力し、Enter キーを押します。
スクリプトによって Sun Management Center が停止されるため、確認が求められます。
「y」と入力し、Enter キーを押します。
製品が停止し、コールドバックアップが推奨されます。データベースを ARCHIVELOGMODE に設定するかどうか、確認が求められます。
「y」と入力し、Enter キーを押します。
アーカイブログファイルを保存するためのディレクトリのフルパスの入力が求められます。
たとえば次のようにフルパスを入力します。
Enter full directory path to store the archive log files: |
/var/opt/SUNWsymon/archives |
ディレクトリが存在しない場合は作成されて、 ARCHIVELOGMODE が有効になります。エージェントとサーバコンポーネントを起動するよう求められます。
「y」と入力し、Enter キーを押します。
オンラインバックアップを実行します。
次のコマンドを入力します。
# /opt/SUNWsymon/sbin/es-backup -o |
バックアップデータファイルを保存するためのディレクトリのフルパスの入力が求められます。
次のように Enter キーを押してデフォルトを使用するか、別のパスを入力します。
Enter full directory path to store the backup data files [/var/opt/SUNWsymon/backup]: |
/var/opt/SUNWsymon/mybackup |
デフォルトディレクトリを使用していて、あとで製品をアンインストールすると、バックアップファイルが削除される可能性があります。製品をアンインストールする前に、バックアップファイルを別の場所に移動してください。バックアップファイル用に別のパスを使用する方法もあります。
アーカイブ機能を使用しない場合は、アーカイブを無効にします。
ARCHIVELOGMODE を無効にするには、次のコマンドを入力します。
# /opt/SUNWsymon/sbin/es-config -a disable |
Sun Management Center が停止し、アーカイブログファイルが作成されてから、製品が再起動します。
製品を停止してから、バックアップを行う場合は、次のいずれかの方法を使用します。
バックアップを対話形式で行う場合は、次のコマンドを使用します。
# /opt/SUNWsymon/sbin/es-backup |
スクリプトの質問でデフォルトの応答を返すことによってサイレントモードでバックアップを行う場合は、次のコマンドを使用します。
# /opt/SUNWsymon/sbin/es-backup -y |
データベースファイルは、/var/opt/SUNWsymon/backup ディレクトリに保存されます。
es-backup スクリプトを定期的に実行する必要がある場合は、cron プログラムを設定して、そのようにすることができます。この場合、対話をしなくてもよいよう、es-backup スクリプトには -y オプションを使用します。
これら 2 つのスクリプトは、復元またはバックアップを開始する前に Sun Management Center プロセスを停止しますが、復元またはバックアップが完了するとプロセスを再起動します。
システム障害が原因でご使用の Sun Management Center データベースに予期しない問題が生じた場合は、スーパーユーザとして次の対話スクリプトを実行することで、データベースを復元してください。
# /opt/SUNWsymon/sbin/es-restore |
このプロセスは、ファイルシステムのエラーでシステムに障害が発生した場合などに使用できます。