Sun Management Center 3.6 ユーザーガイド

エージェント起動時の異常終了の対処

Sun Management Center エージェントには、自らを監視してメモリ使用を制限する機能が装備されています。エージェントプロセスのメモリのいくつかの制限値は、次の条件を前提として予め定義されています。

稀に、デフォルトのメモリ使用がエージェントの起動中に制限値を超えて、エージェントが停止することがあります。この場合、エージェントのメモリサイズに設定されたデフォルト制限値が不足しています。

メモリ使用が原因かどうかを確認するには、 /var/opt/SUNWsymon/log/agent.log ファイルに次のいずれかのメッセージがあるか調べます。


Excessive Virtual Memory Use
Excessive Physical Memory Use

エージェントの起動中にいずれかのメッセージが表示されたら、次の手順でエージェントホストのメモリ使用量を再設定してください。

Procedureエージェントのメモリサイズを増やす

手順
  1. エージェントホストでスーパーユーザになります。


    # su -
    
  2. agent-stats-d.def ファイルを /var/opt/SUNWsymon にコピーします。


    # cp /opt/SUNWsymon/modules/cfg/agent-stats-d.def /var/opt/SUNWsymon/cfg/
    
  3. /var/opt/SUNWsymon/cfg/agent-stats-d.def ファイルで、 alarmlimit:error-gt を希望する値に増やします。次にコードセグメント例を示します。

    単位は K バイトです。


    procstats = {
            size = {
                statusActions(error-gt)
          = abort
                statusService(abort) 
          = _internal
                statusCommand(abort) 
          = abort "Excessive Virtual Memory Use"
                alarmlimit:error-gt = 70000
                alarmlimit:warning-gt = 60000
                alarmlimit:info-gt =
            }
         .....
         }
  4. ファイルを保存してエージェントを再起動します。