アラームテーブルに表示されたアラームは、管理したり制御したりすることが可能です。
アラーム発生時に肯定応答すると、新規アラームをより簡単に追跡することができます。未確認アラームは、いくつかの場所に表示されたままになります。
ドメインの状態の概要
階層 (ツリー) 表示
コンテンツ表示
トポロジ表示
プロパティテーブルの関連する行または列 (コンテンツ表示)
「アラーム詳細」ウィンドウで、該当するアラーム行を選択します。
選択した行が強調表示されます。
複数の行を選択する場合は、Shift キーを使用するかカーソルをドラッグします。複数の連続しない行を選択する場合は Control キーを使用します。
チェックマークの形をした「アラームの確認」ボタンをクリックします。
肯定応答したユーザ ID、日付、時間が登録されます。「アラームレベル」列の「アラーム」アイコンの横に緑色のチェックマークが表示されます。さらに、「追加アラーム情報」の「アラーム確認時刻」領域に情報が表示されます。
停止状態のアラームは、アラームデータベースの空き領域を確保して最新の状態に保つために、削除する必要があります。
開始状態のアラームも削除することができます。ただし、削除すると、「アラーム」ウィンドウの階層表示とトポロジ表示とで、アラーム情報に違いが生じることがあります。これは、アラームテーブルの表示からアラームを削除しても、アラーム条件が存在し続けるためです。したがって、開始状態のアラームの削除は親なしアラームに対してのみ実行してください。この操作が必要になる例として、モジュールを読み込み解除する場合が挙げられます。親モジュールを読み込み解除する前に停止しなかったアラームが表示に残っている場合、これらの親なしアラームは手動で削除する必要があります。
開始状態のアラームの削除は、あくまでも最後の手段として実行してください。
アラームの履歴は、拡張可能なメモリストへメモを追加することによって追跡が可能です。
「アラーム」タブが選択された状態の「詳細」ウィンドウで、「オプション」メニューから「記録の編集」を選択します。
「アラーム記録の編集」ウィンドウが開き、既存のメモがすべて表示されます。
「追加」ボタンをクリックします。
「追加」ウィンドウが表示されます。
「追加」ウィンドウのテキストフィールドにメモを入力します。
「了解」ボタンをクリックして変更を実行し、「追加」ウィンドウを閉じます。
「アラーム記録の編集」ウィンドウには次の情報が表示されます。
メモを追加した日時
メモを追加したログインID
メモのテキスト
アラームテーブルから特定のアラームを選択すると、デフォルトの推奨処理が表示されます。また、ユーザ独自の推奨処理を付加することが可能です。
「アラーム」タブが選択された状態の「詳細」ウィンドウで、アラームテーブルからアラームを選択します。
「オプション」メニューから「推奨処理の編集」を選択します。
「推奨処理の編集」ウィンドウが表示されます。このアラームに対する推奨処理が存在する場合は、「オペレータ」フィールドにユーザ ID なしで記載されます。
推奨処理を表示するには、「追加」ウィンドウで推奨処理を選択してから「アラームの表示」ボタンをクリックします。
読み取り専用ウィンドウに推奨処理のテキストが表示されます。このウィンドウを閉じるには、「取消し」ボタンをクリックします。
独自の推奨処理を追加するには、「推奨処理の編集」ウィンドウの「追加」ボタンをクリックします。
「追加」ウィンドウが表示されます。
「追加」ウィンドウのテキストフィールドに推奨処理を入力します。
推奨処理のテキスト長は、最大 4000 バイトです。
「了解」ボタンをクリックして変更を実行し、「追加」ウィンドウを閉じます。
Sun Management Center ソフトウェアのデフォルト設定では、ホストやエージェントからの応答の有無を検査するだけで、対応処理は定義されていません。
検査対象となる管理オブジェクトを選択します。
すべての子オブジェクトを検査対象とする場合は、親の管理オブジェクトを選択します。たとえば、特定のサブネット内の全オブジェクトを対象とする場合は、そのサブネットを選択します。
マウスボタン 3 を押して、ポップアップメニューから「アラーム処理」を選択します。
「アラーム処理」ウィンドウが表示されます。
応答なしホストに対するアクションを定義するには、「ホストの応答なし」の横の「処理」ボタンをクリックします。
「処理の選択」ウィンドウが表示されます。処理を選択または定義する方法については、「処理を選択する」を参照してください。
「処理」ボタンはウィンドウの右側にあります。ウィンドウが小さく表示された場合は、右方向にスクロールするか、ウィンドウを拡大してボタンにアクセスしてください。
応答なしエージェントに対するアクションを定義するには、「エージェントの応答なし」の横の「処理」ボタンをクリックしてください。
「処理の選択」ウィンドウが表示されます。処理を選択または定義する方法については、「処理を選択する」を参照してください。
(省略可能) 現在の管理オブジェクトが定義済みアラーム処理を持つオブジェクトの子の場合は、グループ処理に含めるかどうかを選択します。
デフォルトでは、応答なしホストや応答なしエージェントの処理はすべての子オブジェクトに適用されます。ただし、特定の子オブジェクトをグループ処理から除外することも可能です。その場合は、該当するチェックボックスをクリックして継承処理を無効にします。
「アラーム処理」ウィンドウの「グループ処理を含む」領域は、適用可能な子管理オブジェクトに対してのみ表示されます。
(省略可能) アラーム処理を一定期間 (営業時間内など) だけ適用するには、「スケジューラ」ボタンをクリックします。
アラーム処理を当日以外の日に開始するには、「開始日」フィールドに日付を入力します。
「開始日」フィールドの情報を手動で編集することも、カレンダの日付をクリックすることも可能です。
「開始時間」の横のポップアップメニューから時間と分を選択します。
時間は 24 時間表示です。たとえば、16:00 は午後 4 時のことです。
「終了時間」の横のポップアップメニューから時間と分を選択します。
ラーム処理を 2 回以上実行するには、「繰り返し間隔」ポップアップメニューで実行頻度を選択します。
たとえばアラーム処理を平日だけ実行する場合は、「月〜金」を選択します。
(省略可能) アラーム処理の実行回数を制限するには、「繰り返し制限」フィールドに数字を入力します。
たとえばアラーム処理を 1 ヶ月間実行する場合、「週」と表示された横の「繰り返し制限」フィールドに 4 を入力します。「繰り返し制限」フィールドの横に表示される文字は「繰り返し間隔」の指定によって変わります。
次の両方を指定すると、アラーム処理は無期限に適用されます。
「繰り返し間隔」で「1 回」以外を選択する。
「繰り返し制限」フィールドに値を入力しない。
「了解」をクリックしてスケジュールを設定するか、「取消し」をクリックして「スケジューラ」ウィンドウを終了します。
アラーム処理の定義を終了して「アラーム処理」ウィンドウを閉じるには、 「了解」ボタンをクリックします。
アラームを定義したあとは、アラーム発生時に取るべき処理を Sun Management Center に指示します。たとえば、該当するシステム管理者に電子メールを送信するなどの設定が可能です。
この手順は、Sun Management Center サーバレイヤを実行しているシステムではなく、監視している管理オブジェクト (ホスト) で行う必要があります。
「属性エディタ」の「処理」タブをクリックします。
属性エディタの処理のウィンドウが表示されます。
登録する処理の横の「処理」ボタンをクリックします。
「処理の選択」ダイアログボックスが表示されます。
登録するアラーム処理のタイプを選択します。
「電子メール」ボタンを選択します。メッセージの宛先のユーザ名またはエイリアスを入力します。
複数のユーザ名に送信する場合は、ユーザ名を空白で区切ります。
メッセージテキストを入力します。
電子メール送信以外の処理を設定する場合は、次の手順を実行します。
実行処理のスクリプトを定義します。詳細は、「アラームの処理スクリプトを定義する」を参照してください。
「その他」ボタンを選択します。
使用可能なスクリプトのリストから、実行するスクリプトを選択します。
「引数」フィールドに必要なパラメータをすべて入力します。
アラームを消去するには、「クリア」を選択します。
処理を定義どおりに設定して「処理の選択」ウィンドウを閉じるには、「了解」ボタンをクリックします。
「了解」ボタンをクリックして入力事項に同意し、「アラーム処理」ダイアログボックスを閉じます。
「処理」ダイアログボックスの該当する「処理」フィールドに、設定した処理が表示されます。
一部のアラーム処理は、手動で起動することができます。
アラームテーブルから保留処理のアラームを 1 つまたは複数選択し、「実行」をクリックします。
選択したアラームに対して現在登録されているアラーム処理が起動します。アラームテーブルの処理状態が、保留から実行に変わります。詳細は、「保留アラーム処理を変更する」を参照してください。
アラームテーブルの処理状態が更新されるまで数秒かかります。
未登録処理のアラームの場合、アラームテーブルの「処理」列に「アラーム処理未登録」アイコンが表示されます。手動処理のアラームの場合、ユーザが処理を起動するまで「アラーム処理保留中」アイコンが表示され、起動後は「アラーム処理実行済み」アイコンに変わります。自動処理のアラームの場合、「アラーム処理実行済み」アイコンが常に表示されます。
「アラーム」タブが選択された状態の「詳細」ウィンドウで、アラームテーブルから保留処理のアラームを選択します。
「オプション」メニューから「処理の変更」を選択します。
「処理の選択」ダイアログボックスが表示されます。保留かつ手動処理のアラームのみ変更可能です。
変更する処理を選択して、必要な変更を行います (「処理を選択する」を参照)。
アラーム条件に対する処置として、電子メールの送信、その他の処理の実行、アラームの消去などを指定することができます。
電子メールを送付する場合は、次の手順を実行します。
電子メール送信以外の処理を設定する場合は、次の手順を実行します。
「その他」ボタンを選択します。
使用可能なスクリプトのリストから実行するスクリプトを選択します。
実行するスクリプトの作成に関する詳細は、「アラームの処理スクリプトを定義する」を参照してください。
「引数」フィールドに必要なパラメータをすべて入力します。
アラームの処理を消去するには、「クリア」ボタンを選択します。
処理を定義通りに設定して「処理の選択」ウィンドウを閉じるには、「了解 」ボタンをクリックします。
次の手順では、アラーム条件の発生時にユーザに通知するアラーム処理をカスタマイズする方法について説明します。
次のいずれかの引数を使用して、アラームの処理スクリプトをカスタマイズします。
アラーム重大度 (警告、重大など)
アラームの全文字列 (重大度を含む)。例: Critical: Machine A Kernel Reader Number of User Sessions > 10
コマンド行レベルで、スーパーユーザになります。
# su - |
ホーム Sun Management Center ディレクトリのスクリプトをインストールします。
デフォルトは、/var/opt/SUNWsymon/bin/ ディレクトリです。例:
# cp custom-alarm-script /var/opt/SUNWsymon/bin/ |
「詳細」ウィンドウの「モジュールブラウザ」タブをクリックします。
アラームしきい値を設定します。
詳細は、「例: アラームを定義して応答する」を参照してください。
スクリプトを適応するプロパティの属性エディタを開きます。
「処理」タブをクリックします。
処理行が表示されます。
「処理」パネルの「重大時処理」フィールドに、custom-alarm-script %statusstringfmt を入力します。
「重大時処理」行の「自動」チェックボックスが選択されているのを確認します。
デフォルトでは、スクリプトは自動的に実行されます。
処理スクリプトを適用して「属性エディタ」ウィンドウを閉じるには、「了解」ボタンをクリックします。