Sun Management Center のオブジェクトはネットワークの部品やノードを表現するもので、ハードウェアとソフトウェアの構成要素 (ワークステーションやサーバなどのホスト、プリンタ、ルーター、モジュールなど) が該当します。また、ネットワークのセグメント自体も オブジェクトとみなします。
詳細は、ご使用のハードウェアの追補マニュアルを参照してください。追補マニュアルには、オブジェクトを作成する上で重要なハードウェア別の情報が記載されています。
オブジェクトを監視または管理する場合は、トポロジデータベースにノードを作成することで管理ドメインやグループ内のオブジェクトを表現します。グループが存在しない場合は、まずグループを作成する必要があります。
ここでは、複数のオブジェクトに対応するノード (該当サーバに接続されたワークステーションなどのデバイス) を含む 1 つまたは複数の管理ドメインを作成することができます。対象となる管理ドメインが存在して、初めてこれらの監視または管理が可能となります。管理ドメインについては、第 2 章「Sun Management Center の管理ドメインの使用」を参照してください。
Sun Management Center は、次のオブジェクトカテゴリをサポートします。
ノード – ノードオブジェクトは、通常ハードウェアコンポーネント (ワークステーション、サーバ、プリンタ、ルーターなど) のことを指します。「ノードを作成する」を参照してください。
複合 – 複合オブジェクトは、単一エンティティとして監視する関連オブジェクトの集合で、サービスの監視に特化したサービスオブジェクトともなります。複合オブジェクトの一例として、Solaris オペレーティング環境の複数インスタンスが動作するハードウェアシステムが挙げられます。「複合オブジェクトを作成する」を参照してください。
グループ – グループオブジェクトは、2 つのカテゴリ (一般、IP ベース) のどちらか一方に分類されたオブジェクトの集合です。一般グループは地理的条件 (ビルディングなど) に基づき、IP ベースグループはネットワークまたはサブネットに基づきます。「グループを作成する」を参照してください。
セグメント – セグメントオブジェクトは、ノードまたはグループが相互にリンクしているネットワークの一部です。「セグメントを作成する」を参照してください。
モジュール – モジュールオブジェクトは、一般的な監視を行うためのモジュールの集合です。 「モジュールオブジェクトを作成する」を参照してください。
ノードを作成する場合は、次のいずれかの監視方法を指定してください。
インストールされて稼働中のアクティブエージェントを持つホストを監視、管理します。ホスト上のエージェントの状態を監視することができます。Sun Management Center のエージェントホストの「詳細」ウィンドウには、「情報」、「ブラウザ」、「アラーム」などのタブがあります。「情報」タブの 「エンティティのポーリングタイプ」 は ahost です。
詳細は、ご使用のプラットフォームの追補マニュアルを参照してください。
インストールされて稼働中のアクティブな Sun Management Center エージェントを持つモジュールを監視、管理します。エージェントホスト上の Sun Management Center モジュールの状態を監視することができます。「詳細」ウィンドウには、「情報」、「モジュールブラウザ」、「アラーム」などのタブがあります。「情報」タブの「エンティティのポーリングタイプ」は amod です。
Sun Management Center のプロキシモジュールを実行中の Sun Management Center エージェントを通じて、その対象であるデバイスを監視、管理します。(プロキシモジュールは、事前にエージェントに読み込んでおく必要があります。「モジュールを読み込む」を参照してください。) Sun Management Center トポロジマネージャとエージェント間の通信は SNMPv2 usec を使用します。Sun Management Center エージェントと遠隔デバイス間の通信は、プロキシモジュールによって異なり、SNMPv1 または SNMPv2 を使用します。最終的に、プロキシモニタリングモジュールのデータが表示されます。「詳細」ウィンドウには、「情報」タブと「ブラウザ」タブがあります。「情報」タブの「エンティティのポーリングタイプ」 は aprox です。
SNMP ping コマンドを使用してデバイスを監視します。ただし管理機能は提供されません。 Sun Management Center のトポロジマネージャは、SNMPv1 を使用してデバイスと通信します。SNMP の ping コマンドで監視されているデバイスに対する管理機能はありません。ただし、デバイス上の SNMP エージェントの可用性は監視できます。「詳細」ウィンドウには「情報」タブしかありません。「情報」タブの「エン ティティのポーリングタイプ」は snmp です。
Internet Control Message Protocol (ICMP) ping コマンドを使用して、デバイスのアクセス可能性を監視することができます。ただし、管理機能は提供されません。デバイスの可用性は監視できます。「詳細」ウィンドウには「情報」タブしかありません。「情報」タブの「エン ティティのポーリングタイプ」は ping です。
作成されるノードは表示専用です。ノードの状態は監視されません。また、デバイスについても、何の監視も行われません。「詳細」ウィンドウには「情報」タブしかありません。「情報」タブの「エン ティティのポーリングタイプ」は dummy です。